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『灼熱』『ラッシュ/プライドと友情』『エジソンズ・ゲーム』『ワイルド・ローズ』『エンツォ レーサーになりたかった犬』

cinema
05 /08 2021
GWもそろそろ終わり。映画館にも行かず、なんのイベントもないGWでした。
でも一日だけお天気の良い日に、少し遠くの公園まで友人とウォーキング、16,000歩も歩きました。新緑の中、友人とウォーキングしながら、最初、映画「ラッシュ/プライドと友情」の話をしていたのですが、映画の中では美しい夫婦愛のラウダ夫婦。現実ではラウダがスッチーと浮気して離婚したという話になり、そういえば「ボルグ/マッケンロー」のボルグも実はモデルと再婚、さらに再再婚したらしい、という話から、男ってほんとにアホで、しょーもない生き物だと盛り上がり、気がついたら世の男性の悪口ざんまい。おかげでとってもスッキリしました(笑)思うに、”悪口でデトックス””ウォーキングでリフレッシュ”の効果でしょうか?
ウォーキングwith悪口、いや「ウォーキングwhile悪口」かな? 
おすすめの健康法です(笑)(ただしデトックス以上に毒素が出るのは健康に悪そうなので、最低限の愛情を持てる対象をののしりましょう)
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『灼熱』監督:ダリボル・マタニッチ(2015)
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クロアチアのユーゴスラビアからの独立をめぐり、クロアチア人とセルビア人との間で起こった民族紛争を背景に、3つの時代の3つの恋愛を描いた人間ドラマ。2015年の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞。1991年、クロアチアのユーゴスラビアからの独立をめぐって、クロアチア人とセルビア人の民族対立が激化。隣人同士が、民族の違いを理由に戦い、殺し合うことが日常の光景となってしまった。本作は紛争ぼっ発時の1991年編、紛争終結後に互いの憎しみが残りながら激しく惹かれあう2001年編、平和が戻り過去の憎しみを乗り越えようとする2011年編と、3つの時代を舞台に、セルビア人女性とクロアチア人男性の2人の男女を主人公にした恋愛ドラマ。

1話目は普通に面白く見ていたのですが、2001年の2話目。銃弾の残る村に戻ってきたヒロインとその母。1話目でクロアチア人と付き合っているヒロインを罵っていた兄は戦争で亡くなっている。当然、1話目の続きと思って見ていると、1話目で死んだはずのヒロインの恋人が家の修理のために呼んだ大工さんとして出てきて??思わず混乱。
なるほど、これはオムニバス映画で、ユーゴ内戦を3つの時期で描いたドラマなんだと分かってきました。全部同じ役者が演じているのと、背景が分からないと混乱します。
1は1991年の不穏な空気が立ち込め、日増しに悪化していくクロアチアとセルビアの関係を、隣村に住む恋人同士が引き裂かれるドラマとして描いています。これは一番分かりやすい恋愛悲劇。
2は2001年で内戦終結直後、廃墟と化した村の光景が痛々しい。セルビア人母娘が元の家に戻ってきて、家の修理をクロアチア人大工に頼みます。セルビア人の娘は兄を殺したクロアチア人に抵抗を持ちながら、二人は衝動的に愛し合います。
3は2011年ですっかり戦争も過去になった時代。大学生の主人公は故郷に帰り、かって周囲に反対され別れた彼女に会いに行く話。故郷の恋人は彼の子供を育てているが、まだ2〜3才なので、戦争には直接関係ないと思われる。おそらく内戦後も感情的なしこりが残り、クロアチア人とセルビア人の交際を親に反対され別れさせられた様子。ドラッグを吸ってどんちゃん騒ぎをする若者たちは何を象徴しているのか?紛争が終わって10年。まだまだ傷から立ち直れない親世代と虚無的な快楽にふける若者たち。2と3は登場人物が皆、負のオーラをまとっていて、見ていてなんだかしんどい。
ユーゴスラビア内戦はまだ記憶には新しいものの、正直どことどこが戦ったのか?6つの国と5つの民族?元々ユーゴスラビアのことを知りませんが、紛争が起きる前は平和に暮らし、異民族間の結婚も進んでいたようです。でも一旦戦争になってしまうと、それが終わっても家族を殺された恨みが残ってしまうんだろうと思います。日韓なんて70年以上経ってるのに、いまだ揉めててうんざり。
現在、民族も人種も関係なくコロナに襲われている人間たち。この共通体験をきっかけに、もうそろそろ旧人類の対立の仕方を乗り越えてほしいものです。


『ラッシュ/プライドと友情』監督:ロン・ハワード(2013)
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F1レーサー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントが壮絶なタイトル争いを繰り広げた実話ドラマ。事故で大けがを負いながらもシーズン中に復帰したラウダと、性格もドライビングスタイルも正反対なハントの死闘とライバル関係を、臨場感あふれるレースシーンと共に描く。
1976年のF1レースを舞台にした実話ドラマ。
物語はF2以下のレースから始まり、2人のライバルがF1で出会い、優勝争いがピークになった1976年を中心に死闘を繰り広げます。2人の性格が対照的。酒と女に明け暮れ、自由奔放で明るいハント。今日が最後の日と思って人生を楽しむのがモットー。片や、ストイックで工学にも詳しく、コンピュータ的思考のラウダ。
今よりずっと車の安全性も低かったのか?毎シーズン2人のレーサーが死亡するという死亡率20%の過酷なレース。カメラワークが面白く、まさに命懸けのレースシーンの迫力がすごいです。
ハント役は「マイティー・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズに出てるクリス・ヘムズワース。雰囲気が若い時のマーク・ウォルバーグをイケメンにした感じ?バカっぽい中にも、時折繊細さを見せます。
ラウダはダニエル・ブリュール、「グッバイ・レーニン」の彼。彼も、彼の妻になるアレクサンドラ・マリア・ララ(雰囲気のある美人)もドイツ映画で活躍している俳優らしく、アメリカ映画の中で少々異なる空気感が醸し出されています。
最後に本人たちの写真が出てくるのですが、二人ともとてもよく似ていました。
それにしても肺の中まで大火傷して重体のラウダがたった42日でレースに復帰したのは驚きです。そして’76年世界選手権の最終レースは日本の富士スピードウェイだったんですね。事故の時と同じ、雨の日。ラウダは妻の顔を思い浮かべ、ある選択をします。カーレースに興味がなくても感動できます。
こういうライバル関係に主眼を置いた映画って何があるかなぁ?
『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』はすぐ思いつきましたが、後すぐに思いつかない。古いけれど、『グラン・ブルー』とかもそうだったかも。映画版は見てないけど「あしたのジョー」もライバルものの傑作ですね(笑)
スポーツじゃないけれど、レバノン映画の『判決、ふたつの希望』もよかったです。対立する二人の男の間に共感や尊敬が芽生えるドラマって、なんか好き(笑)


『エジソンズ・ゲーム』監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン(2017)
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19世紀のアメリカ。発明家のトーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は白熱電球の事業化で天才発明家として世間の賞賛を浴びていた。次に白熱電球による直流方式の電力を事業化しようとする。しかし実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は安価で遠くまで電力を送れる交流式送電の実演会を開いて成功させる。発明王エジソンとライバル・ウェスティングハウスによるアメリカ初の電力送電システムをめぐるビジネスバトル=電流戦争を描いた作品。
エジソンは大統領からの巨額の武器開発の依頼も断り、モットーは「人を傷つける発明はしない」というもの。おまけにエジソン役はカンバーバッチ。対してライバル役はマイケル・シャノン。あの「シェイプ・オブ・ウォーター」の憎たらしい悪役。「イミテーション・ゲーム」の繊細な変人に泣かされた私としては、断然エジソン贔屓目で見始めました。しかしこの映画はそんな単純な善悪のドラマではありませんでした。
直流式と交流式の違いも分からず、毎日電気の恩恵に与っている私ですが、これはどっちが優れているというものでは無いみたいですね。今も私たちはどちらも使っているみたいですが、ただ遠くまで送電する方式としては交流式が勝利した、その初の送電システムに焦点を当てたドラマです。
これ日本の偉人ドラマだと、なぜか人格まで持ち上げ、結果的にペラペラの人間を描いてしまうのに比べて、エジソンが面白い。
ビジネスバトルでのエジソンは意外やエグい。訴訟を起こしたり、交流式をネガティブキャンペーンでおとしめようと、マスコミを集めて目の前で馬を感電死させたり、電気椅子を発明。死刑のイメージで交流式の危険さを世間に広めたり。
それに対して、ウェスティングハウスはエジソンにクビにされたテスラを雇って交流式の開発を進めます。
この映画で見る分にはウェスティングハウスの方が大人で、ラストシーン、シカゴ万博での2人の会話、フェンスの話に対するウェスティングハウスの答えがとても好きです。マイケル・シャノンのことも見直したわ(笑)この映画も二人の男のライバル関係を描き、ラストで(控えめに)心を通わせる姿を描いています。(ここは事実か知らないけど)
やはりカンバーバッチは華があります。妻と家族を愛する良き家庭人の顔、傲慢な天才の顔、セコくて狭量なビジネスマンの顔。そしてラスト、電球が初めてできたときの喜びを語る顔。
テスラはあのニコラス・ホルト君なんですが、強烈な二人の役者のせいで、ちょっと影が薄かった。


『ワイルド・ローズ』監督 :トム・ハーパー(2018)
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地元のグラスゴーを出てカントリー歌手になりたいと願うローズ=リン・ハーラン(ジェシー・バックリー)だったが、刑務所を出たばかりのシングルマザーにとってそれはかなわぬ夢だった。資産家スザンナ(ソフィー・オコネドー)の家で家政婦として働き始めたローズの歌を聞いたスザンナは、その才能に感嘆し彼女を応援しようと決める。(シネマトゥディ)
イメージとして持っていたカントリーより、ブルースっぽい印象です。主演ジェシー・バックリーが吹き替えなしで歌っていますが、ハスキーで力強いいい声です。何度も「カントリー&ウェスタン」と言われて「ただのカントリー」と訂正する場面がありますが、どう違うのかな?
刑務所を出てきた時点で、ローズは2人の子供に関心なさそうで激しやすくだらしない、よって子供たちも懐きません。彼女が刑務所に入っていた間、子供たちの面倒を見てくれた母親は非常に厳格で真面目そう。そのためローズには自分の家でも居場所がない感じ。
しかし掃除婦として雇われた資産家の夫婦と子供の関係を見て反省、家の中を片付け、子供の学校のプリントをチェック。ローズと我が子たちとの関係も良くなります。ここで印象に残ったのが富豪の子供がipadを探していると、父が「それよりサッカーしよう」と外に連れ出すシーン。ほんの一瞬のシーンですが、ちょうど「スマホ脳」を読んだところだったので、IT長者たちが自分の子にスマホやiPadを与えないという話を思い出してしまった。
資産家夫婦も貧しい地域の出身で、お互い出身地名を言うだけで階層が分かるところが「ポバティー・サファリ」の言う通り 、本当にイギリスって階層社会なんだなと思いました。
資産家妻スザンナがローズに大きなチャンスを与えますが、ローズはそのチャンスを逃し、子供たちのために地道に働き出す。その姿を見て実の母が彼女に長年働いて貯めた貯金を渡し、ナッシュビルに行かせます。ナッシュビルに旅行者として行って、自分の居場所に気づき戻ってくるローズ。
1年後グラスゴーの公民館で歌手として歌っているローズ。
派手な成功物語ではなく、音楽映画であると共に、一人の女性が自分を見つめ直し生き方を変える物語。地に足のついたところがイギリスらしく地味いい映画でした。


『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』監督:サイモン・カーティス(2019)
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シアトル。ある子犬がレーサーのデニーに買われ、エンツォ(フェラーリのファーストネーム)と名付けられる。エンツォはデニーと行くサーキットが大のお気に入りとなり、自分もいつかレーサーになりたいと望む。そんなデニーにイブという恋人ができ、最初は嫉妬したエンツォも、彼女と仲よくなる。しかしイブの裕福な父親マクスウェルはレーサーという職業が危険だと考え、デニーを嫌う。やがてデニーとイブの間に娘のゾーイが生まれるが、イブの体調に異変が……。(劇場未公開)
監督は「グッバイ・クリストファーロビン」「黄金のアデーレ」などのサイモン・カーティス。
普通、こういう犬映画は何匹も用意して撮るものと思っていましたが、castを見ると、エンツォ君。子犬は別として、Enzoとold Enzoと2匹だけです。頑張ったなぁ、うるうる。
「ラッシュ」に続き、レーサーの物語。レースシーンが見どころではありませんが、それでも主人公デニーのレースの仕方を通じて彼の性格を見せ、興味深いです。
デニー役マイロ・ヴィンティミリアは初めて見ますが、誠実で辛抱強いデニーを好演。イブ役アマンダ・セイフライドは痛々しいくらいガリガリで病人らしい。エンツォの心の声はケビン・コスナー。
この映画は犬映画には珍しく、人間ドラマ部分が現実的で丁寧です。妻を亡くした後のデニーの暮らしは友人たちの協力が欠かせませんが、その辺りの描写もサラッとしつつ丁寧。
お金持ちの義理の両親と娘の親権巡って裁判やら、四面楚歌の最中のエンツォの交通事故といい、辛い話が続きますが、変に泣かせるように作ってないのも好感が持てます。
死期の近いエンツォを乗せてコースを走るラスト。風に吹かれたエンツォが本当に気持ちよさそう。
そして8年後、イタリアでF1レーサーになっているデニーのところに…。
このラストとても好きです。思わず涙がこぼれました。


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『美しすぎる地学事典』『スマホ脳』『生き抜くための地震学』『保健室のアン・ウニョン先生』

book
05 /03 2021
まだまだ続く、マイ地学ブーム。
最近、NHK-BSでいろんな再放送をやってて、以前は見向きもしなかった地球科学番組が面白くて、せっせと録画しては見てます。「そうそう、太陽は恵みをもたらすだけでなく相当恐ろしい恒星で、地球に地磁気が生まれなかったら、放射線で生物は死に絶えてたよね〜」とか「地球の核が鉄の海で対流してるから磁場が生まれたのよね〜」とか、地学本で得た知識で内容を補完しながら、うんうんと頷きながら熱心に見ている60代のおばちゃん。コロナが治まって、以前のように女友達と会っても話が噛み合わなくなりそう…。ただでさえ少ない友達がまた減りそうだわ(汗)

・・などと思ってたら、過去に数回会っただけの人から突然電話がかかってきて(私の電話番号は知人から聞いたそう)、なぜか彼女の幼少期から今日(50才位?)までの人生を聞かされました。初対面の時「変わった人だなぁ」と思い、一緒にいた私の友人もドン引きしていたので、内心面食らいましたが、私、変な人には甘いので(笑)、ふんふんと彼女の話を聞きました。で、思ったのは最近自己肯定感がどうこうと聞きますが、彼女の場合、自己肯定感が高すぎて、全ての話が自慢話に聞こえてしまう。やはり日本人は自分のことはへりくだるのがデフォルトなので、それで変わった人に見えちゃうんだなと納得。別に悪い人じゃないことが分かりました。
ただ学歴の話題(彼女もご主人も超エリート)は私には豚に真珠。彼女は付き合った歴代彼氏を学歴で呼ぶので、私の脳内ではキョンシー(古っ)のようにおでこに「東大医学部」と紙貼ったのっぺらぼうが浮かんじゃって困りました(笑)
自慢じゃないけど、小1の時、繰り上がり算でつまづいたくらい勉強と名のつくものは苦手なのよ、と言ったら「tontonさんちょっと変わってるよね〜」って……、「変わってるのはあんたの方だろ〜!!」と心の中でツッコミを入れた私です。こうして、私の密かな変人リストに、また1名加わりました。


『美しすぎる地学事典』渡邊克晃:著
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昨年暮れに出たばかりの写真集を買ってしまいました。
この「美しすぎる」って日本語が気になりますが(笑)、本当に美しいんです!
写真集と言ってもB6版のソフトカバーなんで、お値段もオールカラーにしてはギリ買えます(1,800円+税)
解説文も専門的になりすぎずとても読みやすいです。グランドキャニオン、全く興味なかったんですけど、20億年分の完全な地層の見られる場所って聞くと、一度本物を目の当たりにしてみたくなりました。最近BS-NHKの自然番組をよく見るのですが、急激な気温の上昇による氷河期の終わりに氷河が溶け侵食が起こり、短期間にナイアガラの滝ができた話をやってました。グランドキャニオンもやはり川による大侵食でできたそうです。
この写真集見てて思ったんですけど、映画の舞台になった絶景っていうの、誰かまとめてないかしら。本屋や図書館が舞台の映画目録や、生物の登場する映画目録本もあることだし。地学から見た映画の舞台。
すぐ思い出したのは「127時間」これはユタ州の渓谷が舞台。「きっとうまくいく」のラストのパンゴンツォ、ラダック高地にある美しい湖。あと英国ドラマ「ブローチャーチ」の舞台。海辺の石灰岩?の絶壁。(この本に出てくるのは「ブローチャーチ」の舞台だけ)
コロナ自粛でストレスもマックスですが、そういう時にこの写真集を眺めていると、細かいことはどうでもいい気分になります。

『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン :著
 Smapho
スェーデンの精神科医がスマホの弊害を訴えた世界的ベストセラー。
人間は長い歴史で獲得した体と脳の仕組みがある。しかしこのわずか20年余りで急速に普及したIT技術により、心と体を蝕まれている。著者本人がまだ若い人なので、自分もスマホに依存していることを認めつつ、これでもかとスマホのもたらすやばい脳への影響を語っています。
スマホの普及と同時に睡眠障害とうつ病が爆発的に増加しているという話は気になります。
なんでもスマホは麻薬と同じような脳への依存性があり、それを「報酬系」という概念で説明しています。ドーパミンが出るからやめられない、などと麻薬の依存症などで説明されますが、ドーパミン自体が快楽をもたらすというより、脳に期待させるのがドーパミンとかなんとか?この辺は理系の話で難しかったのですが、ともかくスマホを頻繁に見てしまうのは、この脳の報酬系とやらの仕組みを利用しているからなんだそうです。
ふ〜む、じゃ、スマホを引き出しの奥にでもしまって、必要な時だけ出せばいいんじゃない?と思いますが、ここが脳がヤク中と同じで、スマホを遠ざけるのがもはや現代人の脳が難しくなっているんだそうです。
スマホの影響は鬱や睡眠障害だけでなく、集中力をなくし、自制心を弱くし、頭の働き自体も低下させるそうです。さらに若い女性に顕著な流れとして、SNSを見ることで自分の容姿に自信をなくし、SNSをよく見る人ほど幸福感が低くなる傾向があるそう。いいこと一つも無いやんけ!
特に子供への影響が大きいようで、せめて弊害を少なくする方法として運動を勧めています。

私はスマホは2代目ですが、メールとライン、時々カメラ以外、バッグに入れたまま使う習慣がなかったのですが、コロナ自粛のこの一年で私のスマホ使用頻度は跳ね上がりました。
アプリを何も入れてなくてスマホの意味がなかったのに、この一年で脳トレ、英会話、ゲーム(はすぐ飽きて削った)など、急に画面も賑やかになり、最近では犬サイトの常連。大勢の人が親バカ丸出しで、自分ちの犬の動画をこれでもかとあげていて、ついつい見てしまう(笑)
ただここで語られているスマホの使用頻度(1日2600回スマホに触り、10分に1回手に取る)は私などとは比べ物にならないレベル。夫に至っては理系人間なのにスマホ持っていない。よって個人的には関係ないのですが、子供は心配です。
カップルで向かい合って座っているのに、会話せずお互いスマホを見ているのは、今ではありふれた光景ですが、やはり異様な気がします。この光景を異様と感じる私はすでに旧人類なんだろうなと思います。


『生き抜くための地震学』鎌田浩毅:著
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『地学ノススメ』が大変面白かったので、同じ著者の本を図書館で借りて読んでみました。
まず書名を勘違いしてました。「生き抜くための”地学”」と間違えてて、なんかこれ防災本ぽいなぁ、帰宅支援マップ使って丸の内から千葉まで徒歩で歩いてみた話とか、外出時に普段から水とライトとマップを持ってなさいとか、変だなぁ〜と思って表紙をよく見たら、「地学」じゃなくて「地震学」だったんですね(汗)
「地学のススメ」にあったプレートの話とか、元となる理論は地学の内容ですが、あとは完全に防災のための本でした。
神社は大抵その土地の地盤のいいところにあるとか、地学の知識を使いながら、防災のススメを説いています。
後書きで著者は首都機能の分散などにも言及しており、非常に切迫した危機感を持っていることが分かります。
私も早速、帰宅支援マップを買おうと思いました。もう通勤はしてないけれど、いつ何時首都圏直下の地震が来てもおかしくないですし、改めて地球上でも最も危険な場所に日本はあるのだな、と感じました。


最近、あまり人間に興味がなくなってきちゃって、ちょっとマズイなぁ〜と思う今日この頃。
そう思って、小説を読もうと借りてきたのがこれ↓

『保健室のアン・ウニョン先生』チョン・セラン:著
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養護教諭のアン・ウニョンが新しく赴任した私立M高校。この学校には原因不明の怪奇現象や不思議な出来事がつぎつぎとまき起こる。霊能力を持つ彼女はBB弾の銃とレインボーカラーの剣を手に、同僚の漢文教師ホン・インピョとさまざまな謎や邪悪なものたちに立ち向かう。はたしてM高校にはどんな秘密が隠されているのか…。斬新な想像力と心温まるストーリーで愛され続けるチョン・セランの魅力が凝縮した長編小説。(「BOOK」データベースより)

この著者チョン・セランは純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、幅広い世代から愛され続けているそうです。Netflixがドラマ化したそうですが、若者向けの学園ファンタジーとしてドラマに向いてる印象です。主人公アン・ウニョン先生は幼い頃から、自分のもつ力のせいで、常に化け物退治をし続けている若い女性。この高校に赴任する前は病院で同じように化け物退治に明け暮れていたようです。
短編集の形でその章毎に主役になる生徒や先生がいて、それぞれのお話は意外と趣が違います。はっきり敵がいて戦う話(ネイティブ教師マッケンジー)もあれば、なんとなくぼんやりした不思議な味わいの話(アヒルの先生ハン・アルム)など。訳者による後書きを読むと、話の中で出てくるエピソードの意味も分かり、色々日本と事情が異なったり、共通だったり、背景の韓国教育事情が分かって面白いです。韓国といえば苛烈な受験戦争が有名ですが、意外にも大半は日本の推薦入試的なもので11月ごろには大学が決まり、よく風物詩として日本のニュースでも流れる受験の様子は少数派だとのこと。「幸運と混乱」で2人の男子学生が盗む「ボランティア活動認定書」はそのためのもので、ボランティア歴やさまざまな受賞歴、活動歴が必要になるそうです。夜間自習も韓国では7〜8時間の授業の後、給食や弁当を食べ、夜10時ごろまで学校で自習する習慣があるそう。
この小説で私が個人的に好感を持ったのは、アン・ウニョンと良いコンビになる漢文教師ホン・インピョといい、校長から偏った教科書の採択を強要される歴史教師パク・デフンといい、登場する男性陣が温厚で冷静で感情的にならないところ。パク・デフンなどは別れた彼女に「ダッチコーヒーのように鈍くて冷たくてカフェインレス」と罵声を浴びせられ振られたトラウマを抱える設定。(韓流じゃない)韓国映画を見ていると、韓国男性の乱暴で劇しやすい性格にはドン引きするので、韓国でも温厚な男性がモテるようになってきてるのかな?と勝手に想像しました(笑)

ではGWもソーイングと散歩とガーデニングに励むtontonです。
もっと映画も見たいと思いつつ、1台しかTVの無い我が家、囲碁将棋との取り合い状態です(囲碁将棋に大型TV必要ないだろ〜!といつも思う)



tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。