FC2ブログ

『家族を想うとき』監督:ケン・ローチ

cinema
12 /25 2019
kazoku.jpg
働き方の変化と時代に振り回される家族の姿を描いたヒューマンドラマ。イギリスのニューカッスルを舞台に、懸命に生きる家族の絆を映し出す。父のリッキーは、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立する。母のアビーは、介護士として働いていた。
生活のために働くことで生活そのものが立ち行かなくなる実態。一つの家族が追い込まれる様子をドキュメンタリータッチで描くケン・ローチの最新作。小さな映画館ですが満席に近い状態。

ヨーロッパは労働時間が短いと思っていたのでまず驚きました。
フランチャイズで一人一人が独立しているといえば、一種の起業のようにも思えますが、その実態は遅配は許されず、荷物をさばけないと罰金を取られ、朝早くから夜遅くまで働きづめの日々。要するに後ろ盾も保険もない自己責任で便利に安く使える労働力になってしまっているのです。
もしもこれが社員なら、宅配中に強盗に襲われてケガしたら労災になるでしょう。しかし個人事業者っていうのは、契約で仕事をもらうけれど、雇い主は一切の責任は負わず、それどころかハンディターミナルを強盗に壊されたリッキーはその弁償金(めっちゃ高い)だの盗まれた荷物の弁償まで個人で負うしくみ。これどう考えても雇い主に都合良すぎるしくみだと思います。
日本でもフランチャイズの問題はコンビニで問題になっていましたが、配送の世界ではどうなんでしょう?
トイレに行く暇もないため、尿瓶用のペットボトルに用を足しているときに強盗に襲われ、大けがをして病院にいるのに雇い主から電話が…ついにブチ切れた奥さんが電話に向かって怒鳴ります。それでもリッキーは謝り、医師の診察も受けずにその体で仕事に行こうとする……

え?ここで終わり!?そんなぁ〜ああ〜!歳の終わりになんちゅう救いのない映画を見てしまったのか!?
思い出しても涙が出てきます。
だんだん怒りがこみ上げてきましたが、一体誰に怒ったらいいのか?
アマゾンか?楽天か?アップルか?
そういう自分も最初は本だけだったネットも、今やワンコ関係は全てネット頼み。
この映画を見た日の夕方、zozotownの社長が千葉の台風被災地に20億円の寄付というニュースが流れました。
寄付自体はとってもいいことと思うのですが、同時に複雑な気分になりました。
ネット販売は何と言っても「配送してくれる」というのがポイントなわけで、そんなに儲かっているのなら、その最重要なしくみを支える人に見合った給料を払っているのでしょうか?しかし配送料が高かったら、ネット販売のシェアはこれほど大きくならなかったでしょうし、でももしかしたらその方がいいのかもしれません。だって安く早く届くために、排ガスは増え、温暖化は進み、リッキーのような人々が増えているのなら。

そもそも今の世の中の仕組みが不思議なのです。
昔は会社が儲かれば、社員もお給料が増えるもっと単純な仕組みだったと思うのです。
色んな手を使って、人件費を安くあげる仕組みを考え出したのは誰なのか?そしてなぜなのか?
だって結局安く使われる人だって消費者なのだから、お給料が上がれば消費する分も増え、ぐるぐる回って社会全体の景気も良くなり、そのお金で儲からないけれど無くてはならない仕事につく人に還元したらいいのに。例えばリッキーの妻アビーの仕事、介護士とか、保育士とか。その方が結局のところ、社会全体がうまく回る気がするのですが、なんでやっきになって、人件費を抑える仕組みを考え出すのか?それがよく分からないのです。
少数の大金持ちを作り、多数の生活に汲々とする層を作り出す社会的合理性ってなんなのか?
貧富の差が広がることで生まれる、社会的な利益ってなんなのか?
私は決してリベラルな人間ではないので、たとえ自分は〇貧側だとしても、なるほど〜と納得できれば、まあいいか、と思うのですが、どうにも分からない。誰か頭のいい人に教えて欲しい。





スポンサーサイト



 DVD視聴『女王陛下のお気に入り』『アンノウン/anknown』『女囚701号/さそり』『一級機密』

cinema
12 /13 2019
『女王陛下のお気に入り』監督:ヨルゴス・ランティモス(2018)
favorite.jpg
体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。

この映画で主演のオリヴィア・コールマンがアカデミー主演女優賞を取ったのですが、確かに納得の演技で、女王の孤独、いらだち、虚しさをあますところなく演じています。しかし他の2人もすごくて、正直誰が主演でもいいような気もしました。最初、国を牛耳っている悪女に見えたレイチェル・ワイズは実は、たった一人女王に本音を言え、女王を大切に思っている唯一の存在。対してエマ・ストーンは一度貴族から没落し地獄を見ているだけに、あざとく一筋縄ではいかない悪女。この女の戦いが…チョ〜こわ、、いや面白すぎる。この監督、女性?あ、男性?イケズなおっさんやね〜。

訳のせいなのか、元の映画がなのか分かりませんが、セリフがやたら露骨で現代的。
対して宮廷の装飾や衣装は豪華絢爛。当時は男は美しくあらねばと言い、男の方がやたら厚化粧で滑稽です。
議会政治が行なわれていますが、結局女王の結論次第。サラは軍人の夫戦争遂行の考えを女王に吹き込み、アビゲイルは自分に気のある和平派貴族の言い分を通そうとします。サラはともかく、アビゲイルは政治はどうでもよくて自分の野心に男たちを利用しているだけの様子。
「アン女王」でウィキペデアを見ると、17人子供を失っており、晩年は肥満のため全く歩くことができず宮廷内でも車椅子を使い、サラとアビゲイルも実在、サラと決別した理由なども大筋は事実のようです。この映画ではスペイン、フランスとの戦争に勝ったやり手の指導者とは程遠い描き方ですが、17人も子供を妊娠するも、ことごとく流産死産し、唯一育った水頭症の息子も11歳で猩紅熱で失う。歩けなくなるほどの肥満はお酒の飲み過ぎが原因とのことですが、飲まずにはやってられなかったのでしょう。
主演のオリヴィア・コールマンは『ブロードチャーチ〜殺意の町〜』の刑事役で馴染みがあり、あのサバサバしたおばちゃん感とは全く違う演技で、ラストのあの顔、見ているこちらの胸も痛くなるほどで忘れられません。

『アンノウン/anknown』(2006) 監督 :サイモン・ブランド(2006)
unknown06.jpg
廃棄工場に閉じ込められた記憶喪失の男5人が、それぞれの記憶をめぐって駆け引きを繰り広げるサスペンススリラー。

2011年のリーアム・ニーソン主演のアクションサスペンスに『アンノウン』と同じタイトルの映画がありましたが、この『アンノウン』の方は心理サスペンスの印象です。でもやはり記憶喪失がカギの映画。
5人の男が意識不明から目覚め、うち2人は拘束されている。一時的に記憶障害を引き起こす毒ガスを吸ったためと分かり、徐々に断片的な記憶が戻ってきて、お互い疑心暗鬼の中、生き残りと廃工場からの脱出をかけるお話。断片的な記憶やそこにあった新聞記事から、2人は誘拐されたお金持ち、3人は誘拐犯と分かってきます。電話がかかってきて、誘拐犯の仲間が夕方にはこちらに来るというので、その前になんとかしようと、時には対立、時には協力しながら、ここからの脱出を試みるというサスペンス。主演がどこかで見たと思ったら、テレンス・マリック監督の『シン・レッド・ライン』の主演の青年、『パッション』のイエス・キリスト役でも話題になった人です。
断片的な記憶が正確とは限らず、でもこういう中でもそれぞれの性格はなんとなく出てきて、被害者としての記憶の蘇った一人は主人公に「お前は信用できる」というのですが、主人公は犯人としての記憶が蘇る。さらに、、、。
見てて疑問が生じました。
犯罪者は悪いことをした記憶をなくしたら、善人になるものなのか?悪いやつは記憶をなくしてもいつも人を騙し欺くことを考えるものなのか?

『女囚701号/さそり』監督:伊藤俊也(1972)
sasori.jpg
梶芽衣子といえば、女囚さそりシリーズですが、ちゃんと見たのは今回初めてと思います。
大学生の頃、オールナイトで名作日本映画(ポルノ寄り)4〜5本だてというのをゼミ仲間何人かで見に行ったのですが、1作目の「犯された白衣」で唐十郎が看護婦の寮に引き込まれる”美少年”という設定でもう私はどっちらけ。これが名作か!?とついて行けないまま、あとはウツラウツラしてしまい朝を迎えた思い出があります。男友達はそれなりに興奮してたのか?今となっては記憶にありません。その中に『女囚さそり』もあったと思うのですが、ほぼ記憶になく、wowowでやってたのを見てみました。
これは日活ロマンポルノではなく東映映画なんですが、女性の裸だらけです。
’70年代は一億総中流と言われ、社会全体としてはいい時代だったように記憶しているのですが、今の価値観から映画を見るとその暴力的なこと、女性差別のひどいことに驚かされます。でもこの映画の魅力はやはり梶芽衣子のカッコよさ!今ではだいぶふっくらして「きのう何食べた?」のゲイの息子をなんとか理解しようとする優しいお母さんですが、媚びない群れない梶芽衣子に当時の観客はしびれたと思います。今見ても超かっこいい。
この中で警察の手先となって梶芽衣子を殺そうとする女囚横山リエが中村倫也に似てて、他の映画の画像を見るとそれほど似てないのですが、この映画の中の彼女は中村倫也の女装にしか見えない(笑)
e0042361_2321504.jpg


『一級機密』監督: ホン・ギソン(2017)
ikkyuu.jpg
韓国国防部で起きた大規模不正事件。なんと実話だそうで、念願のエリートコースの軍需本部の航空部品購買課の課長に就任したパク中佐が主人公。この人どこかで見たことあると思ったら『殺人の追憶』の主人公。あの頃はイケメンでしたが地味顔のおじさんになってました。課員のみんなからも部長からも暖かい歓迎を受け、我々は家族だと言われます。この家族という意味はマフィアのファミリーと同じ。足抜けは許されない上から下まで”ぐる”組織。
生真面目な主人公パク中佐が過去の購入履歴を調べると様々な部品を国産品の420倍もの値でエアスター社から独占購入していることに気づき疑問を持ちます。さらにパイロットのカン大尉と国産メーカーの社長からエアスター社の賄賂疑惑を訴えられますが、この段階では退けます。しかしそのカン大尉が飛行中墜落、重症で意識不明となり、その対策会議の席でフライトレコーダーが水深の深い場所に沈んでラッキーだとか、パイロットはどうせ助からないからパイロットのせいにしようというのを聞いて、はっきり疑問を持つようになります。
そしてカン大尉を見舞った時、彼の妻から彼が飛行機の様々な不具合を調査したノートを渡されます。そのノートにあった軍法務官に連絡を取り、女性記者を紹介され、3人で調査を始めますが、キャッシュバックのお金のプール先が分からずなかなか証拠がつかめません。が、ついに3歳の子供の名義まで使っての組織ぐるみの賄賂を突き止め、ついに軍検察が乗り込んできて、疑惑が白日のもとにさらされると思いきや!ここからが韓国の悪側のまあ、しぶといこと!
国防部の上層部から、政府関係者、マスコミまでコネのある部長の反撃が…
こういう時、一番腹が立つのはしたり顔で印象操作するマスコミ関係者。絶対日本にもいそう…
もうこれまでか?と主人公が追い詰められるんですが、ここで疑問。だって一旦軍検察が動いた事案をこんなコネで簡単に潰せるもんなのかしら?でもトップから腐ってる組織、それも政府関係者、マスコミまで動かせて、家族も人質に取られて、さらに軍機密をもらした者は懲役20年って、訴える側にハンディあり過ぎます。
でもともかくお互いしぶとい。
最後は意外な人物がエアスター社の証拠書類を主人公に渡し、今度は主人公側も敵を欺く工作をしたりして、とうとう顔出し実名でニュースに出て世間に軍の大規模不正を明らかにするラスト。
なぜエアスター社要人のガードマンがそんな重要書類を主人公にくれたのかはよく分かりませんでしたが、すでに前年事故で2人のパイロットがなくなっているどちらかと近い存在だったのか?(それらしき描写あり)彼も元軍人ということからパイロットの命よりも金儲けに走る組織に怒りを覚えたのでしょうか?
これが実話ってなんちゅう組織かい?と呆れますが、クレジットタイトルではその後の似たような様々な不正のニュース報道がコラージュされていて、最後はあの300人もの高校生が亡くなったセウォル号沈没事故の話が出ました。政府が救難艦を送ろうとしたが、実は大幅に整備基準が下げられていて大惨事の際には無用の長物だったというニュースで終わります。
韓国映画の実話をもとにした社会派サスペンスを見るたびに、唖然とするのですが、同時にこんな国家機密までちゃんと映画にできちゃうのにも感心します。

ハゲタカ 忘年会

event
12 /09 2019
忘年会は他にもありますが、『hagetaka友の会』の忘年会だけはブログに書いておきます。
前日、シーフードパスタのムール貝があれ、生っぽい?と思ったものの、そのまましっかり完食したところ、その晩自宅にていきなり「うっ」となってトイレに駆け込むはめになりました。この時あまりのピ〜に目の前が暗くなり、なんとかトイレから出てきたものの、このままだと迷走神経反射を起こして倒れそうと、トイレ前の床にしばらく寝てて寒くて冷えました。

ピ〜は結局この一回のみ。でも翌朝も少々お腹の調子が悪く、昼からのハゲタカ集会は大幅に遅刻して参加。銀座にこんなところが?というババチイ雑居ビルの会議室がハゲタカ忘年会第1部の会場。昭和と平成の名作ドラマ一覧とそれぞれのテーマソングを流し当てるクイズをしたそうで、メロディ盲の私には全く勝ち目はないものの、それでも曲を聴くと懐かしさが蘇るものも多かったです。
これを準備したのはKさん、毎度ながら彼女のマメさとオタクぶりには感心します。

夜は毎度おなじみの『水響亭』を美人宴会部長N嬢が予約してくれ、そちらに移動。本来有料のはずの個室に通されたので一瞬VIP待遇?と思いましたが、5〜60代おばちゃん6人連れということで、うるさいと思われたのか、おしゃれな店の雰囲気をぶち壊すと思われたのか、正解はおそらく「隔離」と思われます。
お腹に不安はあったものの、フレンチのコースを美味しくいただきました。
例によって話は縦横無尽に炸裂。ドラマ、映画の話はもちろん、政治、病気まで。知り合って10年、年齢が出ます。あ、腐海の方がいらっしゃるため、そっち方面の話も。確かに隔離されて正解だったかも(笑)
前回に引き続き名古屋からSさんも参加。彼女同世代ですが、翌日はディズニーシーとか。クリスマスシーズンのディズニー!元気な証拠です。
楽しく夜は更けて、次回鷲津政彦の誕生日の2月に再会の約束をして今年最後のハゲタカ集会は終わりました。

ところで、今は銀座って年に数回しか行きませんが、今頃ソニービルがないことに気づいた私。数寄屋橋の交差点を上がってきたら、Hermesと書いたビルがどど〜んとあるので、一瞬出口を間違えたかと思った。10月にも行ったけれど気づかず、今回ソニービルを目当てに地上に上がってきて初めて気が付きました。青春時代、待ち合わせ場所として一番よく使った場所。消えちゃったのね。

IMG_4784.jpg IMG_4785.jpg IMG_4786.jpg IMG_4789.jpg
肝心のメインとパスタを撮り忘れました。前の日魚介で当たったのに、メインはブイヤベースを選びました。大変美味しゅうございました。






『アナと雪の女王2』監督:クリス・バック/ジェニファー・リー

cinema
12 /05 2019
anayuki2.jpg
Tさんにコメントもらって、少し追記しました。

ただ券もらって見ました。
そういえば大ヒットのアナ雪1も映画館で見てます。ブログを始める前でしたが、既に大ヒット話題中に映画館で見ましたが、普通に絵がきれいだなぁ〜と思った以外特に感想なかったです。今回も紅葉の森の風景のきれいなこと。絵はほんとにきれい。歌はメロディ盲のためよく分かりませんが、メインの歌い上げる曲よりも、どこか’70年代フォークソング調の子守唄が懐かしい感じで好きです。
(スターウォーズといい)ただ券もらって見た映画に限って、鑑賞後、心置きなくブーイング大会になってしまう傾向はあります(おいおい)。自分の趣味で見たんじゃないのでまあ自然そうなる訳ですが。

注意!以降ネタバレまくり

エルサたちの祖父の王様、結構悪い奴なんです。森の民ノーサンドラに友情の証と言ってダムを作り、ダムは自然を破壊すると非難されるんですが、この祖父、ノーサンドラの長をだまし討ちに、戦闘になり命を落とす訳。でこの時、祖父の部下たちとノーサンドラの民は霧に閉じ込められ30余年。でもさあ30年以上霧に閉じ込められてた兵士たちが軍服もパリッとそのまま年取ってるだけなのよ。どうやって生きてきたんだろう?
で、この時エルサのパパは少年ですが、ノーサンドラの娘に助けられ、これがママになる訳。
それにしてもエルサのパワーはますますアップしてて、アベンジャーズ顔負け、地上最強の女ぶりがすごい。
エルサは何者か?はいその答えは第5の精霊なんですね、って結局それって何者?
ただ券くれた友人Tが一番怒ってたのは、あの爺さんの悪事をなんでこの姉妹はもっと問題視せんのか!?ってところ。
きっとアナが岩石巨人たちを使ってダム壊したことで帳消しってことかな?
しかしこのやり方では、アナの生存率0.01%ですし、そもそも周辺および自分の国も洪水で絶滅寸前。なんて危ない姉妹なんだ。
ノーサンドラも”自然と精霊とともに生きる森の民”という記号として出てくるのみ。「ナウシカ」のように民の暮らしを丁寧に見せたりはしないのです。これはゲームのようにクライマックスを重ねるタイプの映画なので、ひたすらボ〜ッと美しい画面と大音量の曲に身を任せればいいタイプの映画。ともかくきれいだし、退屈させてくれる”間”もありません。
ちょっと面白いと思ったのは「水は記憶する」ってところ。水がその地であったことを氷像にして見せるんです。これで大人向けのサスペンスとかできたら面白そう。
ドラマ好きとしては何も心に残りませんが、たまに”タダ”で見る分には楽しい時間をありがとうという感想です。
あ、でもあのオラフ?一体あの雪だるまのどこが可愛い訳?確か1では日本語版でピエール瀧が声出してたっけ。完全にポケモンのパクリか?って火トカゲの方はまだ可愛いけど。

追記:Tさんのコメントから10月にみた『ボーダー 二つの世界』との共通点に気づかされ、アナ雪2を映像と音楽のみの時間つぶしにオススメ作品としか思わなかった自分の浅薄さを反省して追記します。
決してTさんはアナ雪2を褒めてるわけではないので少々話がずれますが、改めて考えるとエルサの「私はみんなと違う」という思いは「私の居場所はどこなのか?」という多くの現代人の悩みにも通じる気がします。そうなるとなんと『ジョーカー』とも共通点があって、これはまさに現代人の気持ちを代弁したお話?とみることも可能です。
さすがディズニー無駄にお金かけていません。ちゃんと時代の気分を捉えていると思います。
私が『ジョーカー』は若者がこの映画に惹かれる気持ちは理解できつつも不穏な気分にさせられ、『ボーダー』には素直に感動し、『アナ雪』には全く気がつかなかった、共通する(今時の言葉で言えば)”生きずらさ”。
これって全世界共通の人々の思いだとすると、今の世界はそれほど人々を不幸にするシステムにあふれているのか?いや相対的にみると、人間は飢えてる時代が長かったというから、現代は衣食足りて自分を見つめる余裕ができたから、自分の繊細な感情に囚われているのか?
私自身は自称繊細な人間のため、疎外感を感じたり、自分の欠点に囚われる時もありますが、そういう時は「これは今、私って暇なんだな」と考え、目先のやるべき事に集中するようにしています。でも自分の満たされない思いに囚われてうじうじ悩むことは若者の特権とも思うので、思う存分自分の内面に引きこもって中村文則ばりの小説を書いていただきたいとも思います。
と、なんだか意味不明の追記になりましたが、『ジョーカー』『ボーダー』『アナ雪2』ぜひ見比べてみることをオススメします。時代の空気を表現することは小説、ドラマ、映画の宿命でしょうから、今の時代の空気がよく分かると思います。


肺がん検診4年目

disease(闘病記)
12 /03 2019
先週、肺がんの検診に行ってきました。手術後4年が過ぎました。
雨続きで真冬のような寒さの続く中、この日は日の差す暖かい日でした。
いつもこの時期の検診では、がんセンターの中庭や周囲の公園の木々が色づいてて、同じ千葉県でも私の住んでいる沿岸部に比べて紅葉が早いと感じます。
毎度のことながら検診が近づくと、最初からほとんど無かったはずの肋間神経痛(といっても集中しないと気がつかない程度のわずかな痛み)がしたり、検診の前の晩はなかなか寝付けなかったり。心配性のため1週間前くらいから憂鬱な気分になります。
またしてもあの気持ち悪い造影CT 。部位は胸部から骨盤まで。
今回、ずらりと並んだ個室に通され、造影剤を入れるための注射針を設置。
あれ?いつもはベンチで何人か並んで、年齢氏名の確認して、この処置をしてたんじゃなかったっけ?やはりプライバシーの問題でしょうか?でもこの方が落ち着きます。一緒に並んだ他の患者さんが自分より年配だといいのですが、男の人って頭が薄かったり太ってたりするとすごい”おじさん”に見えますが(自分のおばさんぶりを棚に上げて(^^;)、生年月日を聞いて自分よりずっと若かったりすると、なぜだかショックを受けてしまうのです。4〜50代、働き盛りで忙しいでしょうが、少しでも異変を感じたら放っておかないでほしいと思います。

この造影CT、ドーナツ状のCT機械の中に寝て位置を調整してから造影剤を打つのですが、毎回ひつこいくらい「気分が悪くないか?」と聞かれます。カッ〜と体が暑くなる感じで、膀胱に溜まるのか、毎回「あれっちびった?」という錯覚に襲われるものの、特に気分が悪くなったことはありません。稀に重い副作用も出るらしいので心配してくれるようです。
今回ちょうど12:30に病院に入り、血液検査とCTを終え、1:30に診察の受付を済ませ、私の前に10人いるから1時間は大丈夫ですと言われ売店へ。パンとコーヒーを買って昼食。暖かいので中庭をぶらつき、2:30に戻っても結局それから1時間近く待たされ、ようやく順番。
イケメンA先生、お疲れの様子で椅子に寄りかかるように座ってましたが、そのくせ何だか一段と童顔に見えます。
「異常ありません。4年経ちましたから、次回は1年後にしましょう」と言われ、
「えっ!?ほんと!」と思わず喜んでしまい、いろいろ聞こうと思ってたことをポッカリ忘れて、さっさと「ありがとうございました〜」と立ち上がりかけましたが、次回も造影CTと聞いて、⤵️
そこで質問しました。
「あの〜再発ってまずは胸回りからするもんなんですか?」と。
すると
「いえ、肺がんは全身どこでも出ます。頭とか手足とか。胸部とは限りません。」
「は?じゃ何で毎回胸部中心なわけ?だったら異常なしの根拠って一体何なの?」と言いそうになりましたが、思ったことをストレートに言って何度も失敗している私は、病院に行く夫に「君は医者を怒らせやすいから付いてくるな」とまで言われたため、ここはひとつ慎重になって…、
「ではもし頭部に再発した時はどういう症状になりますか?」と聞きますと、
「頭部の場合は、人によってもうありとあらゆる症状があるので、何とも言えません。」とのこと。
何だか全然スッキリしないんですけど、これはこの先生が悪いのではなくて、そういう病気なので仕方ないのか…と思います。血液検査の結果をプリントしたものを毎回くれるので、他の情報からも大丈夫という判断の様です。
「ともかく何か気になる症状が続いたら連絡してください。」とのこと。
しかしダメ出しもしっかりされました。
「肺がんは10年後に出る人もいるんですよ。」
あ〜、それ前主治医Y先生にも聞いてます。どうも胃がんや大腸ガンに比べて、5年過ぎたからもう完治といかないのが肺がんという病気の様です。乳がんや前立腺がんだと20年後に再発もあり得るらしいので、もしかしたらホルモンの関係しているガンはしぶといのでしょうか?でも最新治療が次々開発され、ガンゲノム治療も一部保険診療になるそうで、完治しなくても長期共存できる病気になるのなら、それでもいいのかもしれません。

お礼を言って立ち上がると、先生ニッコリ笑っていますが、それがまあ何ともキュートな笑顔で、今からでもジャニーズに入れそうです(笑)
ふふふ、このイケメンと会うのも1年後か。その時も「5年経ちました。一安心ですね。」とキュートな笑顔で言ってくれることを切に願いたい。
それにしても不思議なのは、この病院でお世話になった先生方は皆さん激務にも関わらず普通より若く見えます。前主治医Y先生と部長のT先生は肺がんに関するネット記事に若い頃の写真と生まれ年が出てましたが、お二人とも私より少し年下でほぼ同世代です。A先生のお年は分かりませんが医長であることから、見た目よりかなり上(40過ぎくらい?)ではないかと。心身ともにタフな人たちが、こういう大病院の医師やってるんだろうなぁと思いました。

帰り道、そうだ!この病院で血液一滴で何種類ものガンを早期発見できる研究してたはず。来年から実施じゃなかったっけ?そのことを聞こうと思ってたのに、ぽっかり忘れたことを思い出しました。もらった血液検査データを見ると、白血球が毎回低レベルながら一応正常値。好中球、リンパ球の割合も悪くない。
低レベルとは言え、私の免疫力、一応ちゃんと働いてくれてる様です。
この日、夕方帰宅し、急いで洗濯を取り込みお風呂掃除をして夕飯の支度をした後、7時過ぎにトンちゃんの散歩に行き、夕飯を食べお風呂に入ったらもう眠くて眠くて。後かたずけもそのままに9時過ぎに寝てしまいました。起きたのは翌朝8時過ぎ。夫はもう会社に出かけた後。コンコンと寝続けてしまったのは、もしや造影剤の副作用かもしれません。

IMG_4781.jpg

tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。