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『よこがお』監督 :深田晃司

cinema
07 /31 2019
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久しぶりに映画館に行きました\(⌒o⌒)/
パ〜っと明るい映画でも見たいところですが、確か以前けなした「淵に立つ」のコンビ。深田晃司監督&筒井真理子主演の『よこがお』です。
でもいいのいいの、映画館で観る、ちゅう行為が今の私には癒しになるのよ、それが例え、女のドロドロ復讐劇だろうが何だろうがいいのさ。(←非常に粗雑な感性)
でも『淵の立つ』よりはミステリータッチなので退屈はしなかったし、筒井真理子、一体幾つなんだろう?と思ったら何と!もう56、7才なんですね。堂々と裸体を晒しますが、まあきれいな身体してます。羨ましい(笑)
俳優も市川実日子、池松壮亮、そして大方斐紗子等(「あまちゃん」や「ひよっこ」のお婆さん)面白い俳優が色々出てて面白かったです。
内容は詳しく書きませんが、訪問看護師のヒロインは何も悪いことはしていないものの、ある犯罪のきっかけを図らずも作ってしまい、そのことから悪意ある記事を書かれ、マスコミに追われ、仕事も婚約者も失います。
そして2年後?、マスコミに垂れ込んだ市川実日子にささやかな復讐をするというのが話の筋なのですが・・・

しかしヒロイン、完全に復讐の相手もやり方もとことん間違っています。まさに的外れ。
それは事の根本に全く気がついていないため仕方ないのですが、神目線で見ている観客には正直、誰に同情していいのか、迷うドラマでした。
普通に考えるとヒロインを理不尽に追い詰めたのは主にマスコミであって、いかにその追求が理不尽で見当違いなのか、こういう場合は誰に訴えればいいんだろう?追い詰められたヒロインが「犯罪被害者の会」に助けを求めますが、彼女は被害者でないので退けられます。確かにその犯罪の被害者ではないけれど、仕事熱心な看護師としての生活を全て失ってしまうのだから完全に被害者だよね?う〜ん、理不尽な話だ。

私は市川実日子の気持ちには後半まで気がつかなかったのですが、勘のいい友人Tは最初の場面ですぐ分かったそうです。でもさ、これ普通気がつかないよね〜、って誰に言ってるのか?(笑)
私は鈍感な人間では決してないのですが、そして映画の文法には慣れているため、監督の意図は分かるつもりなんですが、日本映画(エンタメでない方)はどうも私には難しく感じられます。作家性の作品だからある種の独りよがりはあって当然と思いつつ、もっとユーモアがあると好みなんですが、どうも湿度の高さが苦手なのかもしれません。
あと恋愛表現ね。これはリアルでもフィクションでも読み解くためにある種の才能が必要で、私の苦手分野です。
というわけで、好みかと言えばやや苦手ながら、頭が固くなりつつある今日この頃、お気に入りパターンではない映画を見るのもまた面白いものです。

あ、でも胸にズンときたシーンもあります。
池松壮亮と美術館に行ったヒロイン、熱心に訪問看護していた大方斐紗子が亡くなったことを知り、静かに涙を流す場面。彼女にとって大切な患者であり仕事だったことが分かり胸が痛みました。



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『アンノウン』『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『search/サーチ』『クレイジー・リッチ!』

cinema
07 /29 2019
WOWOW作品をDVD録画したものをぽちぽち見た感想です。
色々録画してあるのですが、現在”介護のカオス再び”な状態で、なかなか映画館にも行けず録画してあるものも見れず、映画切れの禁断症状が出ています(笑)とりあえず最近見たものを思い出して感想書いて落ち着こう、私。

アンノウン
『アンノウン』(2011)監督 :ジャウマ・コレット=セラ
交通事故から目覚めると妻が自分のことを忘れ、別の男が自分に成り済ましていた上に、何者かに命を狙われる羽目になった男が、奪われた身元を取り戻そうと奮闘する。
学会に出席するために訪れた真冬のベルリンでタクシー事故に会い、一部の記憶が抜け落ちた主人公がリーアム・ニーソン。
リーアム・ニーソン、はじめに見たのが『シンドラーのリスト』だったせいか、「いい人」にしか見えない俳優です。最近はアクションも多いようで、勝手を言えば、ちょっと彼は大きすぎる。アクション俳優はあまり大柄でない方が動きにキレがあって好きです。
この映画は目が覚めたら周りの人間が自分のことを知らないと言う。こんなことがあったら、自分という存在が足元からゆらぐと思います。でもアクション映画なので難しい話にはならず、予想通りの陰謀が見えてきて、タクシー運転手ダイアン・クルーガーに助けられます。面白いと思ったのは、主人公が陰謀側の人間だったことと、彼を助けるタクシー運転手が東欧移民の不法滞在者な部分。もはやドイツを舞台にしたら、移民を抜きには描けない時代らしい。ダイアン・クルーガー、美女すぎですぐに消えると思った女優さんですが、最近演技派として頑張ってますね。
作品としてはありがちなアクションに走り、もっと心理サスペンスだったら好みだったかも。
I,tonya
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)監督: クレイグ・ギレスピー
五輪代表に選ばれながら、ライバル選手への襲撃事件などのスキャンダルを起こしたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの軌跡を映す。

トーニャ・ハーディング。まず若い世代はこの人を知らないだろうし、騒ぎになったリレハンメルオリンピックは1994年。もう25年も前。(このオリンピックは夏のオリンピックと交互になった最初の冬季だったんでしたね。だから1992年のアルベールビルからたった2年後の開催になったのでした)
こんな話を今頃映画に?と思って見たのですが、めっちゃ面白い。しかしあのスキャンダルを覚えているから面白いのか?全然知らなくても面白いのか?若い人の感想が聞いてみたくなりました。

俳優が演じているのですが、カメラに向かってインタビューに答えるドキュメンタリータッチの作品です。自分の記憶の誤りも判明しました。トーニャ自身がライバルのナンシー・ケリガンを殴打したような記憶にすり替わっていて、オリンピック最中の靴紐がほどけて審査員席にどかっと自分の足を乗せて、泣きながら訴えた記憶と相まって、彼女には”悪役”のイメージが世界中に広められたと思います。私も全くいい印象を持ちませんでした。
”負け犬”や”悪役”に寄り添って、彼女の幼少期からのドラマを丁寧に語ったこの映画。好きです!
制作にも関わっている主演女優マーゴット・ロビーは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のディカプリオの相手役です。あの映画ではすごく綺麗な子に見えたのですが、この映画では下半身のどっしりした体型で、タイトルバックに出てくるトーニャ自身もそうだったようで、おそらく肉体改造したと思われ、顔もどことなく荒んだ印象。
まだ30歳前の女優さんですが、さらに元の顔立ちがそれほど似てるとも思えませんが、トーニャに成り切っています。
お母さんが強烈すぎ。それでも私の年齢だと、この鬼母が彼女を愛していることはよく分かるのですが、これは子供から見たらたまらないと思います。
夫とその友人、一言で言えば「バカ」です。トーニャにもっと上昇志向があったなら、まずこういう人とは結婚しないし、何度もよりを戻したりもしないでしょう。でも同時に、上品なフィギュアの世界で幼児期から異端だった彼女にとって、この夫に同じ世界の人を感じ、惹かれたことも分かる気がします。トーニャは世界的な才能がありながらも、どこまでも自分に正直で不器用な人だったのだと思います。その容量要領の悪さが情報過多の現代においてはもはや貴重で魅力的。よって今だからこそこの映画が作られたのだと納得しました。

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『search/サーチ 』(2018)監督:アニーシュ・チャガンティ
ある日、デビッド(ジョン・チョー)の16歳の娘マーゴットが突然姿を消す。行方不明事件として捜査が行われるが、家出なのか誘拐なのか不明のまま37時間が経過する。娘の生存を信じるデビッドは、マーゴットのパソコンでInstagramなどのSNSにログインする。そこで彼が見たのは、自分が知らなかった娘の一面だった。

父が娘を探す話とだけ知っていたけれど、まさかここまで全てPC画面だけで構成されているとは思わず、すごくびっくり。
まさに時代を反映した企画力のある作品だと思います。最初のうちはずっとPC画面なので落ち着かない気分になってくるのですが、見慣れてくると、文を打ち込むものの、一瞬のためらいの後、消去するシーンに俳優の表情と同じくらい感情の揺れが見えます。こういう所が面白い。
サスペンスとして二転三転し、ハラハラドキドキ。真犯人はあっとびっくり。そしてラストは!
あ〜面白かった。監督はまだ20代インド系。主演親子は韓国系。トランプに反して、最近のアメリカ映画は人種が多様化してます。
生まれた時からPCのある生活。なるほどネット情報ってこうやって探すのか?という教本のような側面もあり、でもパスワードってこんなに簡単に破られちゃうの?とギョッとしたりもしました。

ところで父が娘の知らなかった一面を知るという部分に邦画の「渇き。」(役所広司、小松菜奈)を思い出して、いや〜な予感もあったのですが、あれに比べて全然心が渇ききったりしませんから大丈夫。

crazy rich
『クレイジー・リッチ!』(2018)監督:ジョン・M・チュウ
オールアジアンキャストのハリウッド映画。
NY大経済学教授のレイチェルは、親友の結婚式に出る恋人ニックに誘われ、シンガポールの彼の実家に行く。するとニックはシンガポールを代表する大富豪の御曹司だった。しかしニックの母親はレイチェルを嫌う。
まずビックラポンなのはシンガポール行きの飛行機のファーストクラス。ビジネスすら乗ったことのない私には目が点の豪華さ。そして美しいシンガポールを背景に、これでもかというリッチさが展開。ニックの家はジャングルの中と思いきや、まあ門から家まで長いこと。このトラどういうセンス?とツッコミどころも満載です。
ともかく馬鹿馬鹿しい金持ちぶりと喧騒が見ているだけで楽しい。ニックの親友の結婚式、4000万?ドルかけた結婚式。教会の中に田んぼを作ってあります。バージンロードに水が流れ、花嫁はその水の中を歩いてきます。これじゃあ、靴濡れちゃって気持ち悪いじゃん!と意味不明。
ニックのママはミッシェル・ヨー。さすがの風格と美しさ。
ニックのママはレイチェルをアメリカ人は自分の幸せを追求し家のために自分を犠牲にできないと、彼女を息子の相手として認めません。確かに彼女の人生は常に家と子供のため、日本でも少し前までの女性の生き方はそうでした。
それが不幸か?と問われれば、人によるとしか言いようがないと思います。
ところで金持ちケンカせず、と昔から言いますが、シンガポールの金満娘たちがヒロインにエグい意地悪をするところを見ると、このことわざは常に正しいとは限らないようです。
ヒロインのレイチェルは他の女優がみんな背が高く派手な顔立ちで区別がつかない中、平べったい顔の小柄なアジア的可愛さ。知り合いの韓国人によく似ていて、親しみを持ちました。ニックは小澤 征悦みたいなハーフ顔。もっと醤油顔イケメンの方が絵的に映えたかも?

『ハゲタカ』映画10周年記念集会

event
07 /11 2019
NHK土曜ドラマ『ハゲタカ』(2007年)は主人公鷲津正彦を演じた大森南朋がまだ無名俳優だったこともあり、大変話題になりました。このドラマの映画版『ハゲタカ』が公開されたのは2009年6月。今年は映画公開10周年になります。
この映画を何十回だか見たという友人Kを中心に鷲津正彦のファンたちがネットで知り合い、集うようになって早10年。

(前にも言いましたが)私、全く全然、鷲津政彦には興味ありません。だってずっと仏頂ズラしてるんだもん。そもそも経済、全くわかりません。Kとは古い友人で、10年前誘われてちょっと顔を出してみたら、確かに「ハゲタカ」面白い映画でした。鷲津にはハマりませんでしたが、不憫萌えのため劉一華(玉山鉄二)に心惹かれました。
しかしそれ以上に相変わらずオタクっぷりのすごい友人Kと、この無愛想な友人を慕って集まってくる面々の濃さに圧倒され、ついオタクの引力に負けて怖いもの見たさでお誘いに乗ってるうちに早10年。早いわ〜(しみじみ)
ま、それは置いといて、この度10周年記念に名古屋からSさんが上京するというので、私も参加しました。でもそれは私がチェコから帰国した翌日!時差ボケで辛いか?と思いましたが、帰りの飛行機で寝なかったのが良かったらしく、今回時差ボケはありませんでした。
平日の夜、場所は映画に出てくる日本橋のマンダリンオリエンタル。こんな高級ホテルで食事するのも10年ぶりです。と言ってもシグネチャーというフレンチは高すぎるため、カジュアルなビュッフェの方ですが。

思えばSさんにお目にかかったのは10年前の文芸坐。お会いしたのはその時だけなので、10年ぶりの再会。
別の場所ですれ違ってもお互い全く気がつかないと思います。10年の歳月でお互い老けたというのもありますが、そもそも顔をちゃんと覚えていないかも。でも不思議なことに全く違和感がなく、昔からの友達のよう。
友人KとSさん、私の三人は同い歳。還暦三人組ということで記念撮影しました。
お約束の38階までエレベーターで上り、高良健吾が引き返した階段を下り、鷲津がいたシグネチャのウェィティングバーを横切り、トイレの窓から夜景を見ました。(←何やってんだか)

春には御苑で桜をバックに遺影撮影会もやり、これは毎年遺影を更新しようと話しています。
10年後には「グループホーム・ハゲタカ」とか計画してそうで怖いよ!

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トイレからの夜景





チェコ旅行

未分類
07 /07 2019
映画『アマデウス』とその監督ミロス・フォアマン。
その共通点はチェコ。
「アマデウス」はモーツァルトの才能を誰よりも理解し、同時に激しい嫉妬を燃やす宮廷楽長サリエリの物語。舞台は18世紀後半のオーストリア、ウィーンですが、ロケ地は中世の面影が強く残るチェコ、プラハが中心だそうです。そして監督のミロス・フォアマンはチェコ出身(当時はチェコスロバキア)なんですね。今回初めて知りました。
他にもチェコを舞台にした映画といえば、必ず名前があがるのが「ミッションインポッシブル1」出てくる橋はプラハ城からヴルタヴァ(モルダウ)川にかかるカレル橋。
「アマデウス」と「MI1」、超久しぶりに見てみたいと思います。
他にも1996年アカデミー外国語映画賞を取ったチェコ映画「コーリャ 愛のプラハ」(ヤン・スヴェラーク監督)も見てみたい。

友人Mさんとチェコ旅行に行ってきました。
昨年インド旅行で生まれて初めて"ツアー"というものを経験した私は、航空券も宿も取ってくれて、効率よく観光名所をガイド付きで巡ってくれ、食事もほとんど付く。なんて楽チン♪とすっかり感激したのですが、今回ツアーの難点にも気づかされました。お腹いっぱいなのにドド〜ンと肉の塊が乗った大皿出されても、ほとんど残してしまいお店の人に申し訳なかった。他にも集合時間2〜3分過ぎにバスに戻ったら、我々以外全員揃っててびっくり!?これもツアーの難点か?いえいえ単に遅れた我々が悪いのか…?
Mさんも私も目についたものの方にフラフラ行っちゃう性格のため、一度は彼女がなかなか帰ってこないため、さすがの私も方向音痴の彼女がどこかで迷ってしまったのか?と心配しました。
自由時間も2日ほどありましたが、次に行くときは、もっと自由にしてくれるツアーを探したいと思います。

ヨーロッパ35年ぶりの私と、初めてのMさん。
二人とも直前まで夏風邪をこじらせ、これはドタキャンか?という体調で無理やり出発。
しかし意外にも行きの12時間はいたって元気で疲れ知らず。しかしその後ベルギーで乗り継ぎ5時間待ち。ちょうど日本時間の真夜中のため、ここが一番辛かった。格安航空に乗り継ぎプラハ着は夜中だったためバタンキュ〜。おかげで時差ボケ知らずなのは幸いでしたが。
初日ガイド付きでプラハ城を見学した後、すぐに解散。方向音痴の我々、旅慣れた風情の一人参加のおばさまに声をかけ、我々の行きたい場所を連れ回してしまった。70才位の方ですが方向感覚がよくて、私はグーグルマップ見ても混乱するのに、彼女に見せると初めての街も「きっとこっちよ」とずんずん歩いてくださるため目的を果たしました。
後から「すみません、他に見たい場所があったのでは?」と聞くと「いいのいいの、出会いもまた旅の楽しみ」と。一人参加の人ってフレキシブルな性格の人が多いなぁ、と感心しました。

そもそもなぜチェコか?
Mさんとどこか旅行したいね〜という話になり、彼女は絵が好きでイタリアのとある街に行きたいものの、そこがマイナーすぎてツアーにはない。とはいえヨーロッパ初めての彼女、まずはツアーでどこか行きたい。私の方はクロアチアに興味があったのですが、すごい人気で随分先まで満員。
少しでも安い6月にしたかったので急遽チェコにしたという、ブータンが催行不可で急遽インドに変更した昨年と同じで、行き当たりばったりの選択です。何カ国も廻るのは嫌で、1か国だけを周遊するツアーでたまたま目についたのがチェコだったというだけ。
Mさんとは義理の両親が亡くなり自分の親が施設に入って落ち着いてる今が遊ぶチャンスという点が共通してます。Mさんは結婚以来初めての海外旅行。私も昨年のインドが20数年ぶり。パート仲間で、彼女は同じ職場でまだ働いているため職場のバラマキ用お土産に頭を悩ませていました。そんな安いお土産もらっても仕方ないから、みやげ話だけでいいんじゃない?と私が言うと、そこは真面目な彼女、シフト代わってもらったのにそうはいかない!とせっせとチェコのスーパー巡りをしていました。

特段の思い入れのない目で観たチェコの感想は「超ベリーグッド」でございました。
道路事情よし、治安よし、人々優しい、トイレきれい(これ大きい)、物価も安め、そして石投げたら世界遺産に当たるんじゃないか(大げさ)というくらい、どこ切り取っても中世の街並み。いやはや城と教会多すぎて、途中からどこかなんだか分からなくなりました。ガイドさんの話では二度の世界大戦を通じて、一度しか爆撃を受けてないそうです。それだけ当時のこの地域が政治的軍事的に重要じゃない田舎町だったってことでしょう。何が幸いするか分かりません。

チェコは一人当たりのビール消費量が世界一で、ビールが水より安いんです!
街のレストランで安いと20コルナ(チェコはEU加盟国ですが、まだ自国通貨コルナを使ってます)=約100円♫
一流ホテルのレストランでも3~50コルナ=150~250円位。
当初、体調の悪い我々、ビールは舐める程度にしようね、と言ってたはずなのに、行きの飛行機ですでにワインお代わりしているMさん。私も湿度の低いヨーロッパに着いた途端、体調が良くなり、後は昼夜毎食グビグビ飲ませていただきました。モーゼルワインという地場産ワインも美味しく、ビールもワインもアルコール濃度低めのためか、さっぱりと飲めて食事も進みます。
チェコは内陸の酪農国、ハム、ソーセージ、チーズ類とパンは美味しいものの、料理といえば、肉を茹でたり煮たりして横にドド〜んとマッシュポテトとザワークラウト(キャベツ)。淡水魚の養殖も古くからされてるそうで魚料理も多かったものの毎度ムニエル。モチモチっとした蒸しパンみたいな名物クネドリーキは美味しかったですが、インドの複雑スパイス料理と比べて、ドイツ系単純素朴な味わい。
という訳で、個人的にはインドVSチェコ、”食事対決”は圧倒的に”インドの勝利”です。

でもね、道を渡ろうとすると多くの車が止まってくれる。一度もクラクションの音を聞かない。観光名所のチケット売りのお姉ちゃんも優しい。トラム(路面電車)で降りる駅分からなくなっても、横にいるお兄ちゃんが助けてくれた。チェコ人、それほど愛想はないけれど親切で温厚な印象を受けました(あくまで短期間の旅行の感想です)。
1968年プラハの春で民主化運動が盛り上がったものの、ソ連が戦車で乗り込んできて社会主義政権になり、'89年ビロード革命という無血革命により民主化したそうです。スロバキアとの分離も平和的だったそうです。
さらに遡った16〜9世紀、ドイツ支配によりチェコ語を禁止されていた時期にも人形劇でチェコ語を存続させたという、我慢強くしぶとい国民性なのかもしれません。
チェコ人と結婚している若い日本人女性ガイド。8年暮らしてもチェコ語は片言だそうで、世界トップクラスで難しい言語なんだとか。「ありがとう」くらい旅行者でも言いたいところだけど、チェコ人の子供でも「ありがとう」を正確に発音できるようになるのに5〜6年かかるって、どんだけ〜?(笑)

社会主義時代一番良かったことは、古い建物を壊さなかったことと何度か聞きました。
確かに13〜4世紀全盛期だった頃の街並みをこんなに残している国はそうないでしょう。まさに「遺産」の美しい街並み。規制も厳しくて、どこの街も街中には観光バスは入れないため、市外の駐車場から石畳の道を歩かなくてはなりません。その間、小型車でホテルにスーツケースを届けてくれるのが助かりました。この石畳でスーツケース引いて歩くのは至難の技。石畳ってもっと平べったいものを想像していましたが、10cm四方のゴツゴツした凸凹のもの。薄いスニーカーでは足の裏が痛くなりました。もしヒールだったら足首捻挫してたわ。
中世の古い建物を普通にホテルやレストランとして使っているものの、例えば外壁のフラスコ画等の修復方もきっちり法律で決まっているそうで、元の画像が分からないケースでは、剥げかけたまま修復に手をつけられないものも多いそう。客商売だし、それらしく修復する方が簡単なんでしょうけれど、古いものの保存に対する頑固な姿勢を感じます。
さらに観光客は常にパスポートばかりか(観光で来て居つかれないように)帰りのEチケットも携帯しなくてはならない等、難民問題にも神経使っているらしく、黒人やイスラム系の人をほとんど見ませんでした。

西側のボヘミア地方に対し、東側のモラビア地方。一面の草原が延々続き、ところどころ現れる白と赤の一面のケシの花。人口密度低そう。立派な街並みと世界遺産の城のある街も人口1万人程度の都市が多い。総人口は1千2百万人ほど。
走っている車はドイツ車も多いですが、一番多いのは「SKODAショコダ」と言う国産車。元は機関銃会社で、日本も日露戦争時使ったとか。工場製品、酪農品、そしてビールにガラス産業。日本のビール会社との提携話もあるそうですが、日本のビールは麦とホップ以外のものも使っているため、なかなか妥協できないらしい。
チェコ、スーパーには日本と遜色なくなんでもあるし、地方に行っても貧しい印象は受けませんでしたが、ガイドさんの話だとEUに加盟したものの、地方ではまだまだ給与水準が低いそうです(地方で平均10万程度)。そのため遠出の旅行は一般的でない代わりに、みなさん近場に別荘を持っているそうで、週末ごとにそこで野菜や花を作る人が多いとか。その日本人ガイドさんも最近小屋付きの庭を買ったそう。100~300坪が普通だそうで、それは狭い家に住み、安いツアー旅行行くよりよほど贅沢に思えました。

東のモラビア地方のいくつかの都市を周り、その後南ボヘミア州を周り、モルダウ川上流のチェスキークルムロフというメルヘンな街で「バラ祭り」を見ました。京都の葵祭みたいな感じ?中世のファッションで練り歩き、街のあちこちで中世の音楽を演奏していました。観光客の半数はアジア、中国系のようで、最終日プラハに戻ってきたら、ここも平日なのにものすごい人出。中国語が飛び交っています。日本からは直行便がないのですが、中国からは1日4便あるとか?他のアジア人旅行者は若い人が多く、日本人は学生がまだ夏休み前のためか熟年が多いです。
チェコって古くて落ち着いた街だし、夜出歩いても治安いいし、(24時間交通機関が動いているため)朝の4時起きでカレル橋に朝日を見にいった熟年ご夫婦もいました。スリと石畳に注意すれば、熟年におすすめの国と思います。
一番行きたかったチェコボタンやビーズ屋さんには行く時間がなかったのが心残り。なので『I'll be back! Czech 』という気持ちです。
(一緒に行った友人はこのブログの存在を知らないためブログにしないつもりでしたが、スマホの写真を見てたら、せっかくなので記録しておこうと記事にしました)

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奥に見えるのがプラハ城。ここはカレル橋を挟んで対岸にあるクレメンティヌム天文塔から撮影
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同じく天文塔から。天文塔は急階段を延々登る。それなりにキツイ
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こちらは最終日。再度のプラハ、旧市庁舎の時計塔から。黒いツイン塔は聖ティーン教会

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プラハ城、聖ヴィート大聖堂内。最初の設立14Cから拡大修復と現在の形に完成したのは20C前半
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チェコ で有名聖人No1ヤン・ネポムツキーさん。プラハ城、衛兵は容姿重視で選ばれるとか?
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2枚ともストラホフ修道院の図書館。「世界でもっとも美しい図書館」と称されている。ここにはすんなり辿り着けたものの、この後、中心街に出て散策、その後ホテルに帰ろうとして地下鉄を反対側に乗ってしまう(笑)

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フルボカ城内部は写真撮影禁止のため、パンフから転用。空白恐怖症か?というくらい、全ての部屋が壁紙天井家具まで余白というものが全くない内装。目がチカチカ、こんなとこ住んでたら頭おかしくなりそう
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ピルゼンのビール工場。米のバドワイザーと商標争いを何十年も争っているとか。濾過前のビールをタンクから注いで飲ませてくれましたが苦〜い!
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プラハ南東クトナーホラにある聖バルバラ教会。キラキラしてて天使が飛んでたらゴシック様式?
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セドレツ納骨堂、人骨で内装。人々はここに埋葬されるのを切望したそう、あっけらかんとした印象
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モラヴィア地方はずっとこんな草原が続く。一度草原の向こうにきれいな虹が出た
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明るいルネサンス様式のリトミシュル城、フルボカ城と違ってここなら住めそう

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チェスキークルムロフ、薔薇祭りは中世のコスプレ行列
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チェコの人気キャラ、モグラのクルテクとシロクマ(キャラ?動物園の人気者?)チェコ はトリム、地下鉄、お店とどこでも犬連れOKのよう。個人的に一番可愛かったジャックラッセル10ヶ月の男の仔

回った街・・・プラハ、フルボカ、プルゼニュ、クトラー・ホラ、クロムニェジーシュ、ブルノ、リトミシュル、オロモウツ、テルチ、チェスキークロムロフ


『新聞記者』監督 :藤井道人

cinema
07 /03 2019
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水曜日の女、友人Tから映画のお誘い。『新聞記者』、”邦画”と聞いて、「え〜、なんかつまんなそう」と思った私。
以前、大変評判の良かった『淵に立つ』を見て、「げげっ、これのどこか面白いのか!?」と思ってしまった私は、暗くて真面目な映画はつい敬遠してしまうのですが、すみません!これはとっても面白かったです。
確かに深刻な現在の日本の状況を描いており、そういう意味ではとても真面目な映画なのですが、しかしちゃんと映画=娯楽として見せてくれる、そういう映画でした。まずサスペンスとしてちゃんとできてて、見ていて面白いんです。

ここまで現実と被り、前文科省事務次官まで出てくるのだから、作り手側はもちろん、一種のプロパガンダを狙っているのかもしれませんが、これを真実と信じるか?否か?は各自の自由!!!
でもレイプ事件の犯人が不起訴になった事件は改めて腹が立つし、その際、こんな風に実名顔出しの被害者を罵るSNSが多数あったとしたら、正直、裏で工作があったのかも?と思いました。そりゃあ、なんでも叩く人は一部はいるかもしれないけれど、痛ましい事件の被害者を罵るのは、人間の自然な感情として不自然すぎるもん。ましてそれが多数としたら絶対「変!」としか思えないから。
でもさ、もしも安倍さんがその記者とお友達だから警察に手を回したとしたら、それはそれであまりに奇妙すぎて、B級サスペンスよりひどい現実ということになってしまうので、にわかには信じ難い。そもそも育ちのいい安倍さんが、睡眠薬使って女の子レイプするようなやつと例えお友達だったとしても、それ聞いた時点で絶交するでしょ?
肝心の新大学構想は実はよく事情を知らないので、こんな恐ろしい陰謀が裏にあるとしたら、そんなことして政権は何がしたいのか?さっぱり理解できないので、この点に関しては心からフィクションと思いたい。

ただ極めて無責任に勝手に思ったこと。
安倍さんがあれこれ批判されるのは、もしかしておぼっちゃま過ぎるからではないのでしょうか?
だって昔の方が「ブン屋」とか言って新聞記者ってヤクザっぽい人も多かったじゃない?政権がマスコミに批判されるのなんてアッタリマエダの話で、それがマスコミの仕事なんだから、昔の政治家はそれが分かってたと思うのよ。
そこいくと現代の新聞記者はエリートなわけで、十分忖度が得意なのに、安倍さんはお育ちの良い純粋な方で、悪く言えば、批判されることに耐えられないケツの穴の小さい逆ギレおぼっちゃまなせいで、いちいちNHKに口出したり、新聞に文句言ったりするから、こんな陰謀企んでると思われても自業自得なんじゃない?だって政治家がマスコミに非難されるのは、極めて当たり前のことで、それを恐れるのはおかしい。それを恐れたら、それこそが独裁国家な証拠になっちゃう。北朝鮮とどこが違うのか?って話になっちゃうじゃない?

現実は置いといて、私がこの映画で感心したのは、主人公の女優さん。
日本人のジャーナリストの父と韓国人の母の間に生まれ、アメリカ生まれのアメリカ育ち。同僚が堪能とは言えない日本語で、なぜわざわざ日本で記者をやっているのか?と不思議に思う設定に、この棒読みのような下手くそな日本語がぴったりで不思議なリアリティを出しています。猫背で化粧っ気がなく、よくあるドラマの中の美人バリキャリのような不自然さがない。最初、見たことのない女優なので、もしかしたら本当にどこかの記者を使ってるのか?と思ったほどリアリティがあります。
タイトルバックが流れて、あっ日本人の女優じゃないのか、と気づきました。普通にヒット作に色々出ている韓国の女優さんだったんですね。
松坂桃李も頑張ってましたが、何と言っても田中哲二。こういう人は本当にいるのかもしれない、と思わせる怖さがありました。
そしてラストの田中哲二のセリフ。
「 この国の民主主義は、形だけでいい」
これは本音かもしれないと思えて、ぶるるっと しました。

tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。