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『ルイの9番目の人生』  監督アレクサンドル・アジャ  他2本 DVD録画より

cinema
01 /31 2018
今月は2本目の映画館鑑賞です。
できたら1ヶ月に2本は見たいところです。
ディズニーランドのお隣イクスピアリにて鑑賞。この映画館は単館系もよく上映してくれるので気に入ってます。
今回も『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』とか『gifted/ギフテッド』とか、見たい映画が色々あって迷いました。
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『ルイの9番目の人生』 

もっとファンタジーかと思っていたので、ちゃんと犯人のいるミステリーだったことに驚きました。
でも普通のミステリーとはかなり異なります。
どこか不思議で、ダークファンタジー的な部分もあり、個人的にはそのあたりが一番面白かったです。(但しギレルモ・デル・トロに通じるとヤフーの解説にありましたが、『パンズ・ラビリンス』ほどの強烈さは全くありません)

生まれてから毎年命にかかわる事故に見舞われてきたルイは、9歳の誕生日に崖から転落し、奇跡的に命を取り留めるが昏睡(こんすい)状態になってしまう。彼を目覚めさせようと担当医パスカルが奔走する一方、ルイの周囲では父親が行方をくらまし、母親のもとに誰からのものかわからない警告文が届くなど、不可解な出来事が頻発。さらにパスカルも悪夢に悩まされ……。(シネマトゥディ)

ネタバレ注意!
ルイがとても可愛くて賢くて生意気で、この子と関わった大人たちはみんな魅了されるのも分かります。
同時に学校では友達から浮くのも分かります。
ルイのママ、めっちゃ美人です。
どこかで見たことあると思ったら、私の好きなジェイク・ギレンホール主演「複製された男」で、主人公とそっくりな男の妻役でした。(注:ギレンホールが好きなんであって、この映画はあまり好きではありません)
この両親、パパは昔結婚していたのですが、ママにクラッときて再婚。ルイはママの連れ子です。
パパの前妻にばったり再会するシーン。前妻は新しい家族ととても幸せそう。パパとママは円満とは言えずパパは悩んでいる様子。
後にルイにこんな話をします。
「いつも笑ってる女の人といつも泣いてる女の人がいて、笑ってる女の人を愛していたけれど、泣いてる女の人に同情して、パパが付いていてあげなければと思ってママと結婚した」と。
ラスト、親の愛に思いがけず泣けます。

見終えた後、しみじみ思いましたね。
「(笑ってる女性を)この女は一人でも生きていけるけれど、(泣いてる女性は)俺が付いていてあげなければ…」と多くの男性がいかにも思いそうですね〜。はい、男の人は本当に優しいですね。
しか〜し!もしも私に息子がいたら、「泣いてる女と笑ってる女がいて2人の間で迷ったら、絶対に笑ってる女と結婚しなさい!」と幼少時から家訓として叩き込む、と思いましたね。
この映画は多くの未婚男性、及び未婚の息子のいる人は見ておいたほうがいいです。
まあ、でもねえ。あんな美人に頼られたら、そりゃあ無理もないと思いますよ。女の私から見ても。
というわけで、この映画を見て、友人Tとの感想は毎度ながら
「男ってホントにバカだね〜!」というものでした. (^^;)


DVD録画映画
WOWOWも毎月料金払ってるのに気がついたら全く見ていない!これはもったいないので、退会しようか迷いつつ、まずはちょっとずつたまってる録画を見始めたものの、まとまった時間が取れず、1時間見て、続きをまた後で…という見方なので、完全に集中力を欠いています。こんな見方をしては映画に申し訳ないと思いつつ、でもやっぱり映画っておもしろ〜い♡

「マダム・フローレンス!夢見るふたり」 監督スティーヴン・フリアーズ
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ニューヨーク社交界の顔にしてソプラノ歌手でもあった実在の女性、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにしたドラマ。絶望的な音痴であるにもかかわらずソプラノ歌手になる夢を追う彼女と、それをかなえようと奮闘する夫の姿を描く。(シネマトゥディより)

メリル・ストリープと、ヒュー・グラントが夫婦役で実在の大金持ちで音楽が生きがいの妻、それを支える献身的な夫を演じます。
芸達者のふたりですから、もちろん面白くて可愛くてホロリとさせる。
ちょっと意外だったのは監督はあのスティーヴン・フリアーズ(イギリス人)なこと。私は「グリフターズ/詐欺師たち」や「ハイ・フィデリティ」が好きなので、もっとひねりとオタ臭のする映画をとる人という印象でしたが、最近ではヘレン・ミレンがエリザベス女王を演じた「クィーン」やジュディ・デンチ主演の「あなたを抱きしめる日まで」など高齢女性を主演にした映画で光ってるようです。
「あなたを抱きしめる日まで」はお気に入りの映画で、10代で未婚の母となり幼い息子と強制的に引き離されたデンチが50年後ジャーナリストとアメリカに息子を探しに行く実話です。
深刻な感動作にできそうな物語ですが、イギリスとアメリカの文化の違いや、女性のずれてるキャラクターにキャリア挽回を狙うジャーナリストが振り回される姿もおかしくて、イギリスらしい乾いた笑いが効いてるドラマです。
それに比べると、この「マダムフローレンス」はフリアーズ監督にしてはちょっとひねりがない気もしましたが、素直に笑えてホロリとさせられます。
しかし長年ピアノを弾いてきた音楽が生きがいの人で、自分が絶望的な音痴であることに気がつかないってすごいですよね。
私の中学時代の友人は、中学時代クラス対抗合唱コンクールで彼女のあまりの音痴ぶりに周囲が迷惑なので、ピアノ伴奏にしたのですが、その後音大に進み、今も中学の音楽教師をしています。ま、私も音楽に関しては人のことは言えませんけど。

これはWOWOWで録画したのですが、小山薫堂(くまモンの生みの親?)と信濃八太郎(イラストレーター)が映画の後、コメントし合うのですが、「彼女が大金持ちだから成り立つ話か?」との問いに、コメンテーターの二人の意見が食い違います。私もやはり大金持ちだから成り立つ話と思いますが、それとは関係なく夫婦の愛の物語として素直に感動できました。ヒュー様、相変わらずいい味出してます。見れば見るほどしまりのない顔してるのに不思議な人だ( ´ー`)


「女は冷たい嘘をつく」 監督イ・オンヒ
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元夫と調停中のシングルマザー、ジソン(オム・ジウォン)は中国人ベビーシッターのハンメ(コン・ヒョジン)に娘の世話を任せ、仕事に追われていた。そんな中、突然ハンメと娘が失踪し懸命に捜すが見つからず、警察に訴えても誰も彼女の話を信じない。ジソンが単独で追跡を続けるうちに、名前も年齢も全てうそだったハンメの衝撃的な真実が明らかになり……。(シネマトゥディより)

原題は「MISSING(行方不明)」
でもこの邦題、この設定から思い出すのはアメリカ映画「揺りかごを揺らす手」
復讐の鬼と化した女がモンスター化して殺人も起きたような(記憶曖昧)
それに比べると、こちらはもっとずっと悲しい物語です。
まず出だしからしてヒロインの生活が分刻みで全く時間的、精神的余裕がなく、見ていて辛いほど。
そんな中、韓国語は怪しいけれど親身に娘の面倒を見てくれるハンメを信頼していたのに……
しかし、殺してやる!と叫んでいたジソンもハンメの人生を追うにつれて同情を禁じ得なくなるくらい。
そして出てくるダンナ&姑がどいつもこいつも腹たつわ〜!
エリート医師のジソンの夫と姑といい、ハンメの夫と姑に至ってはこの人たち人間?と思うほど。
しかし個人を悪い奴にして終わらないところが、韓国映画(のような気がする)。
中国人花嫁、医療費を滞らせた患者への病院の対応、怪しすぎる風俗店、ブローカーの男、韓国社会の闇部分が次々描かれます。
「揺りかごを揺らす手」が個人的な恨みサスペンスだったのに比べ、韓流以外の韓国映画を見るたびに、韓国社会の闇の深さにおののきます。
加害者と被害者、2人の女にはラスト、一瞬の絆が生まれます。
サスペンスというよりも、悲しい女の人生が見ていて辛い映画でした。
日本も女のとってそんなにいい国だと思わないけれど、韓国、女にとって非常に生きにくい国に見えました。
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ちょっと言い訳

未分類
01 /23 2018
全然、見栄を張るつもりはなかったのに、結果としてそうなってる?みたいな記述に気がつき、一応訂正しておきます。
まずこのブログのアクセス数とやら、棒グラフみたいのがあって、それを見て多い日は100近くとか書きましたが、それは昨年秋〜暮れぐらいで、さらにその中身はほとんどグーグルボットというものでした。最近は更新が少なく、アクセス数もずっと少なくなっています。それでもどういう人が見てくれているのか?どこかの全く知らない人が読んでくれているかと思うと、なんだか不思議な感じがします。

次に、'80年代の独身時代、スキーにテニスにコンサートetc、当時としては平均的な独身女子として遊んでいたと書きましたが、この実態も優雅なものとはほど遠いものがあります。
結婚がバブル入り口の時期でしたが、それまでのバブル前夜の独身時代、「お嬢様ブーム」やら「ハマトラブーム」やら、旅行も海外にブランド物買いに行く友だちもいましたが、それらと私は無縁でした。ブランドは本当に興味も知識もなくて、兄弟で一番おしゃれな兄がある時洒落たスーツを着て現れたので、「何それ?」と聞いたら「アルマーニ」と答えたので、「何それ?」と再び聞くと、「お前に言ってもムダだった」と言われたくらい、まずブランド名を知りません。
学生時代の友人は毎年スキーウェアを買い換えていましたが、私はたまに行くときには彼女からお古のウェアを借りていました。
さらに私の旅行は当時としても絶滅危惧種的にワイルドかつハードな貧乏旅行でした。
北海道が大好きで何度も行っていたのですが、周遊券でタダで使えるのは急行まで。椅子がリクライニングしない普通の通勤電車みたいなやつで寝ていくのだから、腰や背中がバリバリになりました。(社会人になってからはお金より日にちが貴重なのでさすがに飛行機に変更)
さらに北海道内でも、ただでさえ安い宿代(民宿やユースホステル)を浮かすために夜行で移動したり。
昼ごはんは食堂なんてない場所で迎えることが多く、スーパーで人参とかパン買って道端でかじってました。オホーツク海ぞいでは番小屋という漁師さんたちが泊まり込んで漁をする小屋があるのですが、そこに上がり込みご馳走になったり、サロマ湖の駅長室でもご馳走になったっけ。漁師の番小屋で泊まってけ、と言われた時はさすがに遠慮しときましたが(笑)
鉄道のない場所での移動はバス代を浮かすためヒッチハイク。レンタカーは避けて、地元の中年ご夫婦の車を狙って乗せてもらってました。ある時、道端で人参かじってたら、空の観光バスが止まってくれて、支笏湖から札幌まで足寄教育委員会と書かれたガラ空きバスに乗せてもらったのは笑える思い出です。
古いアルバムが出てきた時、子供にその話をして、「ヒッチハイクは若い男のレンタカーには絶対乗っちゃダメよ」とアドバイスしたら、「ヒッチハイクなんてするわけないでしょ!ママって馬鹿だったの?」と呆れられました。

それからテニスにスキーと書きましたが、確かに会社の若者グループで頻繁に休日テニスに行きましたし、時々スキーにも行きましたし、デートに誘われればドライブにも行きましたが、それもこれも、背景には当時の若人(特に男性)には「結婚」の2文字がプレッシャーになっていたためと思います。私自身は結婚願望があったとは言えませんが、意識や理想の高い人間ではなかったため、当然のように手近で手を打ちました。(なんて夫に失礼な!)
私は化粧っ気もなく、おしゃれでもなく、色気もなく、今の時代なら非モテ決定だったと思いますが、当時はいかにも彼氏いなさそう=堅実な娘と見なされたらしく(節約のため自分でよくお弁当作ってたし)、結婚話はいろいろありました。ただの友達だと思っていた男友達から恋人を飛び越え、いきなりどうした?のパターンが多かったのですが、それって男性の方もこの辺で手を打つか、的な感じだったと思います。30代の姪っ子たちを見ていると、おしゃれでなかなか美人揃い(身びいき?)、でも「結婚」となるとしたくないわけじゃないけど〜したいほどの人がいない、と言ってます。「自由」というのもなかなか不自由なものだな、と思います。

バブル前夜とはいえ金銭的余裕とは無縁でしたのに、なぜあれほど遊ぶことに貪欲だったのか?
仕事にやりがいがなかったからかもしれないし、元々のオタク気質もあって、せっせとお金のかからない楽しみを追求していたのだと思います。でも考えてみると、それはず〜っと今でもそのままなんです。本当に成長していません。
ずっと変わらない私ですが、それでも最近すこしですが、意識に変化を感じます。
「日々の暮らしを大事に」って、言葉では簡単ですが、案外実行は難しいと思っていましたが、そうでもなくなってきたのです。
介護老人たち(両親)にも優しく接することが楽にできますし、家族との関係も和やかだと思います。
もともと貧乏性で、ぼ〜とTVを見るという過ごし方ができないタチなので、時間ができるとあれこれやってます。
数年前からはまったソーイングではついに裏地付きジャケットなどという面倒なものも作りましたし、次はコートに挑戦の予定。
肺ガン後始めた別の新しい趣味での目標もできました。どちらも時間が空いたときに、インドアで一人黙々とする趣味なので、孤独になってしまうきらいはありますが。
それでも当たり前の日常にささやかな目標も持てたりして、なかなか充実しているのではないか?
もしかしたらこれも肺がん効果なんでしょうか?

それでも時々ぽっかりと胸に穴が空いたような寂しさを感じます。
それは子供の時から時々あるもので、仕方のないものなんだと思います。
私にとって映画を見たり、小説を読むことは、他人の人生を見て、その穴を再確認するような部分もあるのです。

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『〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』 町山智浩:著

book
01 /19 2018
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この本は“映画の見方”を変えた!『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』、『ロボコップ』に『ターミネーター』…今や第一線で活躍する有名監督による80年代の傑作が、保守的で能天気なアメリカに背を向けて描いたものとは、一体何だったのか―。膨大な資料や監督自身の言葉を手がかりに、作品の真の意味を鮮やかに読み解き、時代背景や人々の思考まで浮き彫りにする、映画評論の金字塔。(「BOOK」データベースより)

前書きが'50年代〜'80年代のアメリカの世相と映画との関係を解説していて解りやすいです。
映画というものは監督の作品だと思い込んでいましたが、'5〜60年代は監督といえども脚本を変える権限もなく、'70年代に一気に作家の時代になり、その流れから80年代には幾多の「カルトムービー」が作られた、ということです。
私にとって'80年代は大学生から社会人、'80年代後半に結婚するまでの独身期間にあたり、人生で一番映画を見ていた時期だと思います。映画だけでなく、旅行、コンサート、舞台、テニスにスキーと当時としてはごく平均的な独身ライフを送っていました。
子供を授かるのが遅く、ママ友には5〜6才年下の世代が多いのですが、彼らバブル世代になると、スキーというとカナダとかアルプスに行ったという話に世代のギャップを感じたものです。

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それぞれの'80年代カルトムービー監督の、時代や宗教や監督個人の背景と絡めて解説していますが、やはり一番読み応えがあり、面白かったのは最終章「リドリー・スコット」の章です。
時代背景と映画は切り離せないものがありますが、アメリカ在住の著者らしくアメリカ社会の解説が分かりやすい。
例えば「ブレードランナー」が作られた80年代はレーガン政権の時代で、大企業の税金を下げ福祉を削り、小さな政府を目指したことによって貧富の差が広がり、大企業が製品を作ることよりも合併吸収に力を注ぎ、コングロマリット(複合企業)になり、「コーポレイトアメリカ」(政府よりも大企業が国を支配する)の基盤が作られたという背景の説明があります。
そしてその時代背景が「ブレードランナー」の描く未来デザインを生んだというわけです。
確かにブレードランナーの未来は暗く、酸性雨が降り、暗闇の中に浮かび上がるのは企業広告ばかり。そしてゴミゴミした地上を見下ろすようにそびえ立つ(レプリカントを製造する)タイレル社。企業が支配する格差社会を反映したデザインです。

ルトガー・ハウアー(ロイ)とハリソン・フォード(デッカード)の戦いのシーンはこの映画のクライマックスです。戦いの最中に4年という短い生の終焉を迎えるロイのシーンを町山さんは次のように書いています。
「ロイは短い生を他の人間の何倍も激しく生きた。生きる長さは問題ではない。レプリカントか人間か、そんなことはどうでもいい。どちらも命に限りのある無意味な存在としては同じだから。でもロイは生きた、最後まで戦った。それは模造記憶でもヴァーチャルリアリティでもないのだ」
と語っています。
私もこの映画で最も強く心に残ったのがロイの死の場面でした。多くの人がそうでしょう。そのワケをこれ以上ないくらい端的に語ってくれていると思いました。


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他にも印象的なのは、「ロボコップ」のオランダ人監督ポール・ヴァーホーベンの章。この監督のオランダ時代の作品が書いてる町山さんも「書いてるだけで頭がクラクラしてきた」というほど、そのお下品ぶりが凄まじく、読んでるこっちもめまいがしそうでした(笑)。「ロボコップ」は映画館で見て、残酷描写が嫌な感じの作品でしたが、まだまだこの監督の中ではまともだったのね、と今更ですが知りました。そしてこの監督の根っこにあるキリスト教と関連付けた解説もへ〜と感心。
私生活で面白かったのは、「タイタニック」のジェームズ・キャメロンが学生時代の(もはや演歌並みに)献身的な彼女がいながら、次々他の女性に惚れてしまうのに対して、ポール・ヴァーホーベン、貧乏時代、自分の子供を堕胎した恋人がのちの妻になるのですが、この夫婦がとても良い夫婦で、ポールが仕事で行き詰まったり、迷ったりするたびに、妻のアドバイスで人生を切り開いていくのです。作品はどうしようもなく下品らしいのに意外な夫婦茶碗ぶりです。


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それからクローネンバーク。「ヴィデオドローム」、何が何やらさっぱり理解不能な作品でした。主役のジェームス・ウッズが目元が暗くて、病んでる映画にピッタリだった印象です。でも「デッドゾーン」は好きな映画で、クリストファー・ウォーケンよかったですねえ。
他にもデビット・リンチ、オリバー・ストーン、テリー・ギリアム、ジョー・ダンテを取り上げています。
テリー・ギリアムは好きな監督ですが、ここで取り上げられている「未来世紀ブラジル」よりも、個人駅には(’91ですが)「フィッシャー・キング」が好きです。
デヴィッド・リンチの『ブルーベルベット』も懐かしい。デニス・ホッパー、しみじみ変態でしたね(笑)
デビット・リンチ、クローネンバーグ、ポール・バーホーベンの3人を表すのに最もふさわしい言葉は「変態」ですかね。

80年代、最初にも書いたように私は一番映画を見ている時代だったこともあり、ここで取り上げられている映画はほとんど見てます。
旅行だの、スキーだの、テニスだの、もちろんデートも、人並みに当時の女の子のやりそうなことは一通りやっていたのに、その傍でこんな変態映画をせっせと見ていたとは!?何やってたんでしょうかね?自分でも呆れます。

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ここで気がつきましたが、アレハンドロ・ホドロフスキー監督が取り上げられていません。
「サンタ・サングレ」「ホーリーマウンテン」
「ホーリー・マウンテン」は吉祥寺で見た記憶がありますが意味不明でした。「サンタ・サングレ」は血みどろですが、普通に面白い映画です。あ、イタリア映画だから取り上げられてないのか?
これらカルトムービーと呼ばれる変な映画の大半は友人Tと見ていたのではないかと思います。
そしてテニスに行く友人とは決して話題にしなかったと思います。
今もママ友とは本や映画の話は話題にしません。
けっこう根が暗いんです、私。






『キングスマン:ゴールデン・サークル』   監督:マシュー・ヴォーン

cinema
01 /11 2018
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2018年、新年初映画館鑑賞は『キングスマン:ゴールデン・サークル』です。
思えば「キングスマン」1を見たのは、2015年秋、肺がんが分かった直後でした。
非常に落ち込んでいてこの手の映画を見るのもためらわれたのですが、見たら超面白くてすっかり元気になったものです。
1も品行方正な方は眉をひそめるとんでもなく暴力的かつバカバカしく荒唐無稽な映画でしたが、この2はアホくささとぶっ飛び方では1に勝るとも劣らない出来栄えです。

しっとりした人間ドラマが好きですが、こういうバカバカしい映画も大好きです。
前回はイギリスの諜報組織とアメリカのIT長者が戦いましたが、今回の敵は世界最大の麻薬カルテル。その頭領はジュリアン・ムーア。女らしい彼女が恐怖のボスを演じます。
ホームシックの女ボスはカンボジアのジャングルの中に50年代アメリカングラフィティの世界を超ハイテクで再現。レトロなダイナーでレトロ可愛いワンピースを着たジュリアンが、いつもの上品な微笑みのまま、ものすごいサイコパスぶりを発揮します。その落差がもうおかしすぎるのです(笑)。アメリカンダイナーといえば、名物はハンバーガー。これにはさすがにドン引きしました。
今回はイギリスとアメリカの秘密組織が協力し合うのですが、その文化的差異が目にも楽しく展開します。
言うまでもなくキングスマンチームはスーツ姿がバッチリ決まった英国紳士。アメリカ側の組織はテキサスの大手バーボン製造業者。カウボーイ姿で武器もロデオの投げ縄風、愛称もウィスキーとかテキーラとか。

内容はまるっきり漫画なので、こんなすごい医療技術や武器があるのに、地雷1つでなぜこうなる?とか、言い出したらキリがありませんが、ダイナーでのラストの敵の倒し方は少々抵抗がありました。
盗人にも三分の理ではありませんが、ラストの敵の言い分には同情の余地があったので、このドライさは監督のものか?それとも「盗人にも三分の理」と言う感性は日本的なもので、西欧人には通じないのか?ちょっと興味を持ちました。

そうそうエルトン・ジョンがハリーをロボット犬から守るシーンが傑作です。
エルトン頑張ったなぁ。
あ〜面白かった🎶




最近、映画館で映画を見る本数が減っているので、気が向いたらDVD鑑賞映画の感想も書こうと思います。

新年家で見た映画は「淵に立つ」「ニュースの真相」の2本です。

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「淵に立つ」  監督:深田晃司

上の「キングスマン」とは対照的な狭い人間関係のドロドロで息が詰まりそうなドラマです。
小さな町工場を営む夫婦の前に一人の男が現れます。夫が若いころ犯した罪の共犯で一人罪を償い刑務所を出所した男を浅野忠信、夫婦を筒井真理子と古舘寛治。
平凡な夫婦に波風が立ち、やがて悲劇が…というと、日本映画ではよくあるパターンなんですが、この手の映画はどれだけ自分の身に寄せて鑑賞できるかどうかがキーになると思います。
私は恋愛映画もそうなんですが、狭くて息苦しい人間ドラマに感情移入する能力がないのか?いや十分繊細な人間としてはそれはありえないのですが、なんかツボが見つけられない感じなのです。
もっと漠然とした生きることの切なさには過敏に反応してしまうのですが、ドライな言い方をすれば、家族だって友人だって、何かの縁で一緒にいるわけで、過剰にがんじがらめになる性質のものではない気がするのです。
もし私がこの妻なら、まずかってにムショ帰りの友人を同居させる理由を夫にとことん聞き出す。
家族と言うチームのルールをかってに破るのなら、それ相応の訳を聞きたいと思うのが当然です。
もしもこの不気味な男に性的な魅力を感じたとしても、それはまた別の話。
しかしこの手の映画の主人公はなぜだか皆考えを語らず、流され、関係し、呆然としている。
人間らしいといえばそうなんですけど、どうもすっきりしなくて、ストレス溜まりました。
でも役者はみんな上手くて、筒井真理子は最初のつつましく色っぽい妻から、8年後の太ってどんよりした感じが、おおっと驚く変化でした。


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「ニュースの真相」  監督ジェームズ・ヴァンダービルト

2004年にアメリカを騒然とさせたスクープ報道が巻き起こした波紋の一部始終に迫る実録ドラマ。CBSの看板番組のプロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に、ジョージ・W・ブッシュ大統領の軍歴詐称を報道するも後に証拠文書が偽造ではないかと指摘され、名司会者ダン・ラザーらが批判にさらされる姿を描く。

ロバート・レッドフォードが実在の名ニュースキャスター役ですが、あんまりシワシワで最初誰だか分からなかった。
でも相変わらずいい男ポジションなのがこの人らしいです。
リベラルの独善の罠に落ちた主人公のメアリーは自分の会社、マスコミ、世間から猛烈なバッシングに見舞われ、縁を切っているDV父がTVに出て娘の人格攻撃までする始末。「淵に立つ」じゃないけれど、この場面では家族ってなんなんだろう?と思わされました。
精神安定剤をボリボリかじりながら、この状況を耐えるメアリーですが、最後までダンとの友情が壊れなかったところは救いでした。
最後にダンは番組降板、メアリーは解雇になります。
見ていてアメリカの会社はシビアだなと思ったのは、事前に通知がなく、いきなりいますぐ出て行け的にクビになることです。
これには会社内の情報を持ち出させないという理由もあるのかもしれませんね。
この映画は社会派映画になるのでしょうけれど、こういう実話を負けた側からしっかり映画に仕立ててしまうアメリカ人のたくましさに感心しました。
負けた側からその顛末をドラマにするだけでなく、最後にやっぱりブッシュの報道は真実で、権力によってもみ消されたと示唆するところもたくましい。そして何より感心したのは、それを小難しく描かず、しっかり娯楽映画にしちゃうところです。
ケイト・ブランシシェット、たくましい女役がすっかり定番です。


余談ですが、この2本、ヒロインの演技対決は「淵に立つ」の筒井真理子に軍配をあげます。
あまりよく知らない女優さんだったことも新鮮でした。



2017年 トントンアカデミー賞

cinema
01 /04 2018
あけましておめでとうございます。
映画ブログなのに、全然映画を見られなくて、更新も滞っている当ブログですが、アクセス解析を見ると、多い時には100近く、少ないときでも20アクセスほどあるようです。
一体全体どういう方が読んでくれてるのか?コメントを下さる方以外はさっぱり分かりませんが、今年も細々と更新したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

18年賀

昨年年頭に父が入院、退院してきた時には、脚がすっかり萎え歩けなくなり、頭も急激にボケました。
数年前から認知症の母と合わせて、両親とも要介護2の超高齢老人になり、ライフスタイルがだいぶ変わってしまいました。
という理由から昨年見た映画はわずか10本。

『沈黙ーサイレンス』  監督:マーティン・スコセッシ

『彼らが本気で編むときは、』 監督:荻上直子

『ラ・ラ・ランド』  監督:ディミアン・チャゼル

『ムーンライト』 監督:バリー・ジェンキンス

『LION/ライオン ~25年目のただいま~』監督:ガース・ディヴィス

『メッセージ』  監督:ドゥニ・ビルヌーブ

『ありがとう、トニ・エルドマン』 監督:マーレン・アデ

『新感染 ファイナル・エクスプレス』  監督:ヨン・サンホ

『ダンケルク』 監督:クリストファー・ノーラン

『ブレードランナー 2049』 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ


昨年が31本ですから、3分の1。月に1本も見ていません。
さみし〜(泣)
それでも映画ネタを書くことが自分自信の癒しにもなるので、「トントンアカデミー」、無理やりいってみよう!


トントンアカデミー作品賞
これ以外には考えられません。
救いは10本しか見ていないから、仕方なくこれ、というのではなく、もっと見ていてもおそらくこれに違いないと思えること。
:Blade Runner2049

『ブレードランナー 2049』 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 

他にも
『メッセージ』
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
『ありがとう、トニ・エルドマン』

message.jpglion.jpgtoni・erudoman
を作品賞に選びたいと思います。

意外な大穴賞は
『新感染 ファイナル・エクスプレス』  監督:ヨン・サンホ
sinkansen.jpg
騙されたと思って見てみてください。とっても面白い。
韓国映画はバイオレンス描写のため苦手意識がありましたが、これは大丈夫。映倫規定でも「G」(誰でも見れます)マークだったはず。

次は「監督賞」
『ブレードランナー 2049』『メッセージ』でこの人!

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

過去作品も見てみたくなりました。


『演技賞』もどんどんいっちゃお!
2017トントンアカデミー演技賞

『主演男優賞』

ライアン・ゴズリング
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『ブレードランナー』『ラ・ラ・ランド』と大活躍のゴズリング君ですが、すごいイメケンってわけではなく、優しげで人のよさそうな顔立ち。私の中ではジョゼフ・ゴードン=レヴィットと同じくくりです。ちょっと草食系な印象で日本人好みかも?

『主演女優賞』は『メッセージ』から
Amy Adams

エイミー・アダムス
「奥様は魔女」のエリザベス・モンゴメリーに連なる典型的アメリカンな顔立ち。あまり風情を感じない女優さんだったのですが、この役は良かったです。

『助演男優賞』は『沈黙〜サイレンス』から

イッセー尾形(井上筑後守 役)
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この悪役とは言い切れないつかみ所のない役人役が印象に残りました。

『助演女優賞』は『彼らが本気で編むときは、』 から

柿原りんか(トモちゃん役)
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最近の子役の自然なうまさにはいつも感心しちゃいます。この子もうまくて可愛かった。


さてさて、最後に昨年から作った枠、
「トントンのときめきターゲット」賞はもちろんこの人!!

ライアン・ゴズリング
Ryan Gosling

かなり無理やりですが、久しぶりに「不憫萌え」発動です(笑)
還暦間近になって、ようやくどういう男性にときめくか分かってきた!というホルモン分泌に問題を抱えてるとしか思えないトントンですが、何はともあれ、健康のためにも、ときめけてよかった〜!!!


tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。