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肋間神経痛と、あれこれ

disease(闘病記)
03 /24 2017
この年明けから、両親揃って介護老人になってしまったことのストレスからか、早春らしく気温が不安定なことからか、体調が不安定です。
咳と鼻の風邪は数日で治ったものの、再び夜間頻尿で夜中に何度もトイレに起きたり、一番辛いのは夜明けごろ目が覚めたらそのまま眠れなくなったりと、どうも調子がよくありません。
そして一番気がかりなのは、2ヶ月ほど前から、時々ですが肋間神経痛があることです。
そもそも手術後、100%あると言われたものの、2、3回チクチクと数秒程度あっただけ。
その後睡眠不足の時に、脇のカメラの穴付近にもう少しじ〜んとした痛みが数回。
な〜んだ、肋間神経痛ってこんなもの?と拍子抜けするレベル。そのまま肋間神経痛は全くなかった…のに、
なぜか今頃、手術側の胸のすぐ下がシクシクと軽く痛みます。
大した痛みではないし、長くても5、6分程度、本当に時々とはいえ、今ごろ手術の後遺症が起きるのはおかしい…
もしや再発!?
主治医の先生が同じところが繰り返し痛み、痛みが増してくるなら再発のサインと言ってなかったっけ?
痛みは全く増してこないけれど、同じ場所が繰り返しっていうのが気になる。
夜間頻尿も気になるし、やはり免疫アップのためにも再び漢方薬にトライしようと思いましたが、薬局だと保険がきかなく、今回医療費控除を計算したら漢方薬、思いの外お金がかかっていることも気になります。

ここで、医療費控除についてちょっとメモっておきます。
・今回、過去2年分を遡って、肺がん手術の時の2015年分と2016年分をまとめて出しました。過去5年まで遡って請求できるそうです。
・それと3月15日締め切りだと思い込んでいましたが、混んでいるこの時期に出さなくても、医療費控除に関しては1年中いつでも提出できるそうです。な〜んだ、寒い中並んじゃったよ。

漢方薬の話に戻りますが、薬局では腹部触診や脈診という漢方独自の診断ができないため、本格的な漢方の病院を受診してみたくなりました。そこで少し前、テレビで見たC大医学部の和漢診療科を予約してみようと思いつきましたが、この病院、紹介状がないと予約もできないと分かりました。あらら。
しかし思い立ったら吉日、肺がんの主治医Y先生に電話しました。
紹介状を書いて欲しい旨お願いしたところ、どういう症状か尋ねられたので、冷え性で夜間頻尿をなんとかしたいと伝え、「先生、冷えはガンの元なんですよ」と言ったら笑っていました。Y先生、本当にいい先生ですけれど、漢方興味なさそうですもんね。
二つ返事で承諾してくれ、ついでに気になっている肋間神経痛について相談したところ、傷の痛みが寒い季節には出やすいという説明をしてくれました。しかし私の悪いクセでつい雑な口調で「いや、傷は背中だけど、痛いのは前面の胸の下だから!」と言いましたら、「『患者の皆さんへ』ってパンフ、読んでないでしょ!」と怒られ、背中の傷の痛みが前面で感じる仕組みを丁寧に解説してくれました。そして全然心配いらないと言われました。
きっと先生から見たら、訳のわからんこと言ってるくせに、肝心の基本資料見てない困ったオバハン、と思ったことでしょう。いやはや、毎度ながら申し訳ない。
では紹介状送ってくださいとお願いし、電話を切ってから、とても気持ちが落ち着いていることを発見しました。
やっぱり、どこか痛いだけで、ついつい再発と結びつけて考えてしまい、落ち着かない気分になっていたのです。
主治医と話すだけで、こんなに落ち着くなんて、あ〜Y先生本当にありがとう\(^▽^)/

その後、親のところ行かなくてもいい日だし、トンちゃんを連れて、隣町の大きな公園まで買い物ついでに散歩に行きました。
この近所に住むパート仲間だったMさんが休みの曜日なことに気づき、電話してみたらちょうど家にいて、トンちゃんに会いたいからすぐ行くよ、と出てきてくれました。
温かいお茶買って、公園でおしゃべりしました。
内容はMさんも明日から休みとって遠方に住む親の介護に行くことや、遠距離介護の交通費が家計を圧迫していることなど、別に楽しくもない話ですが、それでもトンちゃんを撫ぜながら愚痴を言い合うことで、何やら癒されました。

内職仕事先からのメールが来てて、先日ちょっとした変更を頼まれたのですが、それは私の知識では無理とお断りし、代案を提案したことに対する返事でした。「そんなこともできないのか!」と文句言われるのかと思いきや、無理言ってすまなかったというお詫びと代案に対する感謝のメールでした。

そのメールの内容から、そうだ!年度末で忙しい時期だったっけと、Y先生には忙しい時期に面倒なお願いして申し訳なかったと気づき、またMさんにも明日から帰省する準備もあっただろうに、いきなり呼び出して悪かったと気づいて、いい歳して相変わらず気の利かないことに自己嫌悪しましたが、それでもなんだかとっても癒された暖かな日でした。
平凡な日常を送れることが幸せというよりも、
平凡な日常の中の、ささやかな人とのつながりを感じることが、幸せなんだなぁ〜と思う今日この頃です。



ton.jpgIMG_2284.jpgトンちゃんボールキャッチの瞬間









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『ラ・ラ・ランド』  監督:ディミアン・チャゼル

cinema
03 /16 2017
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『セッション』などのデイミアン・チャゼルが監督と脚本を務めたラブストーリー。女優の卵とジャズピアニストの恋のてん末を、華麗な音楽とダンスで表現する。ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンをはじめ、『セッション』で鬼教師を怪演したJ・K・シモンズが出演。クラシカルかつロマンチックな物語 (シネマトゥディより)

今年の(89回)アカデミー賞で14ノミネート、6部門受賞の話題作。
アカデミー作品賞の取り違えでも話題になりましたね。
出だしの渋滞した高速道路のダンスシーンにびっくり。
これはと期待が高まります。
とても楽しくてロマンチックで、好感が持てるミュージカル映画なのですが、もしもアカデミー作品賞を取っていたら、ちょっと疑問だったかも。
いわゆる深い人間ドラマを期待すると少々期待はずれです。
逆に言うと、リアリティにはこだわらず、2時間うっとりとさせてくれる、どこか懐かしい映画本来の姿を見せてくれるような作品です。
スマホが出てこなければ、50年代かと思うような、クラシックな雰囲気。

エマ・ストーンのファッションはクラシックな原色のワンピースが多く、彼女のしなやかな肢体にとてもよく似合っています。
ライアン・ゴズリングもカジュアルながら、ちゃんとジャケットとタイでスマートに決めていて、とっても素敵です。
個人的にトキメキターゲット探しもあり、ゴズリング君には注目して見ていました。
この人、「ラースと、その彼女」で空気人形を愛する純朴な青年役がすごくいいのですが、目元が優しくて、若い頃のニコラス・ケイジにも共通するちょっと人が良さそうな印象(ライアン君の方がずっとハンサムですけど)を受けます。
エマ・ストーン、西洋人にしては鼻が低いというか短めで、目がこぼれ落ちそうに大きいのですが、奥に引っ込んでいないためか、どこか平面的で日本人にもこういう顔の人いそうな気がします。
高校の生物だったか?「ネオテニー進化」という、その生物が大人になっても幼体の性質が残るとかなんとかとか習ったのですが、先生曰く、「だから西洋人よりも平べったい顔で頭の大きい幼児型の日本人の方が進化した形なんだ」と言ってたような…
エマ・ストーン、体型は立派に西洋人ですが、顔は幼児的かも…そしてこの手のチンクシャ顔の女優さんが多くなってるような気がするのは、ネオテニー進化のせい?それとも、日本発アニメ文化の影響で、人々の好みがロリコン化してるとか?

肝心の音楽はすみません、よく分かりません。
あまりクセのある音楽ではなかったと思います。
この監督の「セッション」に比べると、あの強烈なインパクトは無く、楽しく美しくロマンチック、郷愁を感じる映画でした。
アカデミー賞14ノミネートということをあまり期待しすぎず、素直に楽しむことをお勧めします。


「彼らが本気で編むときは、」 監督:荻上直子

cinema
03 /10 2017
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母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだったが……。  (シネマトゥデイより)

「かもめ食堂」の荻上直子作品。
トランスジェンダーの主人公リンコを生田斗真、その恋人マキオを桐谷健太、母親に置き去りにされたトモを子役の柿原りんか、この3人が共同生活をしていくうちに…絆で結ばれ、本当の家族になりたいと願います。
この3人の関係がとても優しくて、実際の母親から得られなかった愛をリンコに感じていくトモちゃんがとても愛おしい。
トモちゃん、自殺を図った少年の見舞いに行った際の、いきなりお菓子を断りもなく食べ散らかす辺り、どこか乱暴に育った感じが出ていて、子役のうまさに感心しました。

生田斗真の女装はすごく似合っているとは言い難いのですが、(心の)美しいリンコさんを好演しています。
トランスジェンダーとしての苦しみ、中学生の頃が一番苦しいのかもしれませんね。
普通の子供でも自分という存在に悩む年頃ですから。
ところでリンコさん、劇中で一目見て周囲が元男とわかる設定なのですが、どうなんでしょ?
この人が目の前にいたら、そんなに違和感あるかなぁ〜?
生田斗真、思いの外、骨太でゴツいのですが、このくらい骨太な女の人、いそうな気がするけど。

初めは、なんでこんなに過剰に女らしい服装してるんだろう?と疑問も感じましたが、これは男優を女に見せるための都合だけでなく、「優しさ」とか「女性らしさ」というものを分かりやすく表すためなのかな?と思いました。
私自身はヒラヒラした服はほとんど着ませんが、若い頃、ワラワラと男の子が寄ってくるFという友人がいました。
太めなのに、いつも服がヒラヒラフワフワしてて、余計太って見えるよと思いましたが、ともかく彼女はモテました。
一緒に寝台車で旅行に行った時など、今から国体に出ると言うマッチョな男どもに取り囲まれてしまい、こっちは眠いのに、迷惑したものです(笑)
もちろんヒラヒラフワフワした服の女性が優しいとは全然思いませんが、自らの「女性らしさ」に価値を置いてます、というアピールになってますね。
まずは外見から、という説もあるので、元々少なかった女性ホルモンが完全に枯渇していると思われる今日この頃、私もいっちょヒラヒラした服でも着てみよう!トキメキ募集中だしね(笑)

服の話は置いといて、リンコさんを見ていて、やっぱり優しい女性は美しいなぁ〜と同じ女から見ても素直に思いました。

母性のドラマでもあります。
まず11歳の少女トモとその母親(ミムラ)。
母親(ミムラ)とマキオの認知症の母(リリィ)。
リンコ(生田斗真)とリンコの母親フミコ(田中美佐子)。
トモの同級生の少年カイとその母親(小池栄子)。
そしてリンコさんとトモちゃんの疑似母娘。

この中で田中美佐子演じるリンコの母がとても魅力的です。
この母、自分の娘?リンコの恋人のマキオの父が亡くなっていて、母はボケてることをラッキーと喜びます。
きれいごと言わず、こういう現実的なセリフに好感を持ちました。

また、トモの母親(ミムラ)と今は認知症を患うリリィ演じる母。(リリィはこれが遺作なんですね。何を演じても自然な雰囲気が好きでした)
娘を置き去りにする母親(ミムラ)にも彼女なりの苦しみがあると思わせる、母と娘の葛藤のドラマです。
自分のこと考えても、自分が母親になってみて、どんだけ自分の母が放任だったかに気がつき、「あんのババア〜!」と思ったことはあります。
でも子供が思春期になってみると、ある意味放任な母のせいで、ずいぶん自由だったなと気がつき、自分の心配が子供を臆病にさせているのでは?と悩むこともありました。(でも心配性というほどでもなく、親が子を心配する当たり前の感情なんですが、育った環境のせいで変なとこで悩むはめになりました)

ここで実母の話を少々。
姉が学生時代、アメリカに住む友人に会いに行き、そのままアメリカを放浪し始め、1年近く帰ってこなかったことがあります。
時折手紙がきましたが、郵便ストライキのせいで音信不通になり(40年以上前の国際電話は高かった)、さすがに心配しているだろうと3ヶ月ぶりでコレクトコールで家に電話をしたら、母が出て「あ〜ら、H子ちゃん、生きてたの?ニューヨークで白骨死体になってるかと思ったわ〜」と笑って、全然心配していなかったと言うエピソードがあります。
母はこの手のエピソードには事欠きません。
小学生だった私から見ても、「お母さんは異常だ」と思ったこともあります。
我が家の子供達は(首都圏に住んでいるのに)18歳になると次々家を出て行き、子供は私だけという時期が続き、その間ひょっこり兄弟が帰ってくると、毎回母が「あっ、そうだ!うちにはこんな子も居たんだっけ!」と驚いていたことをよく覚えています。
本当に目の前にいないと忘れてしまうみたいでした。
私も一人暮らしをしましたが、姉のところも私のところも母が来たことは一度もありませんし、どんな暮らしをしているのか興味を示したこともありません。
子供の心配を一切しない母の精神構造がどうなっていたのか?今となっては分かりませんが、いろいろと社会性のない人でした(でした、ってまだ健在ですけど/笑)

ところが、母が70才位になって、当時同居してた中学生だった孫が、夜、近所のコンビニに漫画を買いに行って2時間以上帰ってこないと、大騒ぎして我が家にも電話してきたことがあります。
正直、母がそのくらいのことで心配しているのに、非常に驚きました。
兄が高校時代無免許バイクで捕まり、警察のご厄介になった時も、私がヨーロッパから帰国の乗り継ぎに失敗し、ヤバイ国のヤバイ航空会社でトランジットホテルなのに国際電話がなくて連絡できず、予定の飛行機に乗っていない時も、父が心配する中、母だけは全く無関心で周囲を呆れさせた人なのに…
「そんなの、コンビニで立ち読みしてるに決まってるでしょ!」と素気無く返事しましたが、「この母もようやく70才にして、人並みになったか!?」と内心驚いたものです。

自分は丁寧に育てられたとは言い難く、若い頃は「どこに出しても恥ずかしい娘」でした。マジ謙遜抜きで(笑)
だからと言って、大人になってからの人間関係がうまくいかないことを、何でも親のせいにする風潮はちょっと疑問です。
以前、実母に虐待されたと苦しんでいる友人がいて、でも具体的に聞いてみると暴言を何度か吐かれたことをずっと根に持ってるようで、なんでそんなことを50過ぎても引きずっているのか、正直理解に苦しんで、何も言ってあげられませんでした。いったいあの時、なんて言ってあげればよかったんだろうか…?
だいたい人間って、それほど育て方一つで変わるもんかな?ちゃんと育てられれば、理想の大人になれるものなんだろうか?

個人的には、現在、近所に住む後期高齢者の両親が共に介護の必要な老人になってしまい、「家族」というものは、元気な時には存在自体気にも留めなかったのに、いざとなると逃れられない面倒なシロモノだなぁ〜としみじみ感じています。
「ふるさとは遠きにありて思うもの」
これって本当ですね!
私の考えでは家族は一致団結はしてなくて全然結構。
普段はバラバラで、各自自分の好きなことやったらええねん。
でも誰かが困った時には助けあう「互助会」
それが私の考える家族かな?

ラスト、トモちゃんは実母が帰ってきて、リンコとマキオとトモちゃんの理想の家族は現実には成立しませんが、一緒に生活していなくても、二人はトモちゃんの心の拠り所になると思います。
優しくて繊細でしみじみした人間ドラマです。
結構笑えるシーンもあります。
一番おかしかったのは108の煩悩の話をトモちゃんが「消費税込み?」と聞くところ。
なるほど、100の煩悩に消費税分8なのね(笑)


tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。