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ズートピア

cinema
05 /19 2016
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ディズニーのアニメ、「ズートピア」を見ました。
アニメにもディズニーにも興味のない私でしたが、友人に付き合って見ました。その友人は寝てしまい、私の方がよっぽど熱心に見ました。
まず動物たちが服を着て人間のように暮らす設定、それもお遊戯会のシーンから始まったため、内心参ったなぁ〜と思いつつ見始めましたが、テンポが良く、主人公の可愛らしさもあり、最後まで楽しめました。
ネズミからゾウまで一緒に暮らすズートピア。そのインフラの凄さはどんだけ科学の発達してる世界なんだ?と驚きますが、まあそういうところに疑問を感じちゃいけない映画です。
主人公はアニメではおなじみの、鬱陶しいくらい前向きで元気なウサギの女の子。
いろんな動物が仲良く暮らすと言っても、動物ごとの性格はあり、かなり役割分担の決まっている、言い換えれば先入観と差別のある世界のようです。そのためウサギは郊外でにんじん栽培するものと決まってる様子。
その中で主人公は夢を叶え、ウサギ初の警察官になり、ズートピアの住民になるところまでが、急ぎ足で描かれます。

ズートピアで知り合った詐欺師のキツネ。
このキツネの詐欺ぶりが面白い。
そして連続行方不明事件と肉食獣ばかりいきなり凶暴化する事件の関連に主人公が気づき、キツネとコンビを組んで事件を追い、解決に導くのですが…しかし事件の本当の黒幕は意外な人物でその動機もなるほど〜と感心しました。
お子様向けですが、まさに今という時代を反映したストーリーと言えます。

例えば、世界に見られる反イスラム感情、日本でも嫌韓嫌中と、偏狭なナショナリズムが流行し、「反」と「嫌」の感情が溢れています。ここで人々が身の回りの不満を自分と違う他人のせいだ!と、他者を罵ることで一瞬の憂さ晴らしに身を委ねるならば、戦争なんて簡単に起こせることでしょう。

このアニメは「差別と先入観」に支配されないこと、「寛容さの大切さ」を唄います。
ま、説教的な内容ながら、説教くさいわけではないので、子供にぜひ見せて欲しいけれど、大人でも十分楽しめます。水曜日の昼間のため、ほぼ大人ばかりの映画館。
アニメ映画を映画館で見たのはいつ以来だったかな?
「風立ちぬ」(2013年)以来かも。
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GW美術館巡り 「岡本太郎記念館」「原美術館」「市原湖畔美術館」

art
05 /05 2016
この1年、旅行をしていません。
GW、手術後の湯治も考えましたが、人の大移動の時期は疲れそうで、結局、首都圏の美術館巡りで済ますことにしました。
それも「若冲」みたいな人気展覧会は避け、現代アートばかり3館行ってみました。

「岡本太郎記念館」
まずは夫と表参道の岡本太郎記念館。
岡本太郎氏の自宅兼アトリエが記念館になっており、なぜか親子連れでいっぱいでした。
庭の銅鐸?を鳴らしたり、座り心地の悪そうなイスの上をぴょんぴょん乗ったり、気取ったアートではなく、子供達の公園の遊具のように作品が扱われているのがいい感じです。
企画展は「岡本太郎の縄文」で、縄文土器と並べて、絵画作品の間に岡本氏のコピーが大文字で書かれています。
「残酷なロマンティズム」「肉を食み」「人間自体が動物」などと書かれているので、三内丸山遺跡の発掘等により、縄文のイメージが大きく変わった現在見ると、かなりムチャクチャ言ってる印象です。
しかし60年以上前、縄文土器というのは世間的にはあまり知られていなかったそうで、岡本太郎が見出し有名にした部分も大きいらしいことを知りました。
で縄文土器と対比した弥生土器につけてあるコピーが「シンメトリカルな形式主義」はまあいいとして、「奴隷的諦め」とか「卑弱」とかさらにムチャクチャ言ってます(笑)
ミュージアムショップには岡本氏の一言を書いたステッカーが並び、路上詩人みたいで笑いました。

どうでもいい話ですが、若い頃、シャガール展が日本橋三越デパートで開催され、シャガールの奥様(2度目の妻ヴァランティーヌさん)が来日、三越本店の特別食堂でパーティが開かれました。
どうして全然無関係の私がそこに紛れ込んでいたのか?詳細は忘れましたが、取材関係の助手みたいな名目でまぎれ込み、立食パーティのご馳走をせっせと食べていました。テーブルのすぐ向かいに超小柄な岡本太郎夫妻(奥さんは戸籍上は養女)がいて、シャガールの奥さんを誰かが連れてきて紹介したのですが、この奥さん「岡本太郎」を全く知らずに困惑。すると岡本氏はTVでよく見るポーズ、目をむいて大きく肩をすくめたのです。
私は間近で見ていて、内心「おおっ!」と目が釘付けになりました。
私にとって、岡本太郎は子供の頃「芸術は爆発だ!」で人気の芸人のような存在だったため、目の前で決めポーズを見せてくれて感激したのでした。
今回、岡本太郎は本もいっぱい書いていて、言葉の人だったのだな、と気づきました。
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「原美術館」

私は、美術より新緑の美しい公園や庭を歩きたいので、「岡本太郎記念館」のすぐ近所の根津美術館の庭に心惹かれましたが、「国宝 燕子花図屏風」は以前も見たので、品川に移動。「原美術館」へ行きました。
周囲に大使館の多い閑静な住宅街にある原美術館の建物は1939年築の個人の洋館です。隣の御殿山の新緑が美しいです。
原美術館、私の苦手な現代アートなので、夫が見ている間、新緑の公園で散歩してようかとも思いましたが、せっかく来たので付き合いました。見てよかったです。とても面白かった。
佐藤雅晴「東京尾行」と名付けられた展覧会で、日常の光景の実写映像をコンピューターに取り込み、ペンツールソフトで一筆一筆「描き」トレースしループしたア二メーション。と言っても意味不明だと思いますが、はじめは見ても意味不明でした。
普通の映像に見えた光景でしたが、どうも何かがおかしい。
電車の中、公園、布団の敷いてある和室、ダイニング、夜の公衆電話、田園の中の車etc。ダイニングなどカップから湯気がたっているのにどのシーンも無人。そこにいきなり電話がなる映像がドイツ編、日本編それぞれ7〜8パターン繰り返されます。
どれも平凡な光景なのに、どこかこの世ならぬ奇妙な気配が漂っています。よく見ると、精密にトレースされた風景画で、中にははっきりとイラストと分かるものもありますが、人気のない公園で背景に風力発電の風車が回り、突然道端の公衆電話が鳴り出す光景など、どこかいきなり人間だけが消滅してしまったSFの世界のようで、胸騒ぎのする光景です。
作家はドイツに10年住んでいたらしいのですが、居場所を見出せず街の光景を精緻にトレースすることで関係を結ぼうとしている、との解説です。
この「Calling」が気に入って、他の人々の作品を見た後、再びこの部屋に戻り、もう一度見ていたら、映像の中の電話がなると同時に隣の人がこちらを見るので、ようやく自分の電話も鳴っていることに気づきました(笑)
他に「東京尾行」シリーズは映像の一部のみがトレースされたアニメーションです。
例えば犬の散歩している女性の動画は片面では犬だけ、もう片面では女性だけがイラストになっているアニメーションです。
これは「ウォーリーを探せ」的に、楽しんで見ました(おそらく邪道な見方)。
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「市原湖畔美術館」〜くらやみ美術館〜

これは友人と出かけました。
ここは房総の真ん中あたり。小湊鉄道というローカル電車に乗って何もない駅で降り、20分くらい歩いた人造湖に面した美術館です。小湊鉄道沿いをアートで地域おこしする企画の中核施設ということで、まだ2〜3年前に出来たばかりの美術館です。
企画展の「くらやみ美術館」は岡本太郎と同じく、子連れに人気のようでした。
NHKEテレの「日本語であそぼ」という番組のレギュラー歌手「おおたか静流」と照明アーティスト「藤本隆行」のパフォーマンスで、おおたかさんの不思議な声に合わせて不思議なオブジェが光ったり、タンスの引き出しを開けるといろんな音階の声が出て、2つの引き出しを同時に開けるとハモったり、と確かに子供が喜びそうな企画でした。
作品の数が少ないので、すぐに見終えてしまい、湖にある展望台に登ったり、湖の中にあるオブジェを見たり、美術館に来たというより、ほとんどハイキングの1日でした。
小湊鉄道、沿線でカメラを構えている鉄ちゃんがたくさんいました。
それにしても日本の田園風景というのは、背景の山の遠近や大小以外はどこも似ているなぁ〜と改めて思いました。
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ちなみにGW中の歩数をスマホの万歩計でチェックしたら、この市原湖畔美術館の日は約14,000歩。
夫と2つの美術館を回った日は12,000歩。
さらに幕張のフリマ内「手作りアートマーケット」に出店側で参加した日は10,500歩でした。
他の日は6,000〜10,000歩です。
手術以来、歩くことで肺を鍛えることが自分の健康法になっていますが、このGW、まあまあ合格点です。
ちょっと気になるのは、かなりの距離歩いても疲れませんが、幕張の人混みにはほとほと疲れてしまい、翌日まで疲れを持ち越しました。先日も混んでるデパートに2〜3時間いただけで、ひどく疲れてしまい、病気以来、もしや人間アレルギー?と思い始めています。

tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。