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トンちゃん、お散歩要求

dog
07 /20 2015
毎日暑いです。
どうしても夕方のお散歩の時間が短めになり、ドッグランへの足も遠のいています。
そんなせいか最近のトンちゃんはこんな顔をよくしています。
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窓の外を物欲しげに眺めたり…

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玄関の前に座り込んで、お散歩いつでも出発のポーズ…

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はいはいはい、お散歩ね。
でもアスファルトまだ暑いよ。
肉球ジュッ〜だよ。
もうちょっと涼しくなるまで待っててね。


追加:
毎日の夕方〜夜のお散歩と違い、朝は余裕のある時にしか行っていないけれど、
こう暑くちゃそんなことも言っていられず、散歩に出かけた21日、朝6時半ですでに暑い…
なぜかあくびをしているtonちゃん
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あなたが消えた夜に 中村文則

book
07 /19 2015
中村文則1


近所に住む本の虫H子に借りました。
中村文則は数冊だけ読んでいて、芥川賞を受賞した「土の中の子供」はあまりの暗さとギリギリ生きている主人公に、却って強い「生」を感じたものです。
「遮光」は生きている感覚が掴めないまま「らしさ」を演じる主人公になんとも気味の悪さを覚えながらも、ふしぎな魅力を感じた小説。
「悪と仮面のルール」はラノベか漫画のような印象しか残っていないが、「掏摸」はフィルムノワールの映画のようでとても好きな作品。

中村文則、まだ若そうなのにとても多作である。若手ではトップクラスに活躍している作家だろう。
どれだったか忘れたが、後書きを芥川賞に決まったピースの又吉さんが書いていたっけ。
それから中村文則と対談もしていたはずである。
「火花」との共通点は見当たらないものの、又吉と言えば「太宰好き」で有名だ。
太宰は高校時代、感想文の宿題が「人間失格」で出されたが、当時の私には「なんだこいつは!?けったくそ悪いやっちゃ!」という感想しか持てず、以降喰わず嫌いのままン10年の歳月が流れてしまった。
しかし中村文則は数冊読んだだけだが、好きである。
今なら太宰の感想も変わるのだろうか?

話はそれるが、高校時代、私はあまりに太宰が気に入らなかったのか、対抗するために太宰を罵っていたという三島由紀夫を集中的に読み始めた。全然文学少女ではなかったが、三島は太宰と違ってとりあえず太宰ほど内面悶々でないので読みやすかった気がする(あくまでン10年前のビリギャル女子高生の印象です)
そんな時、TVで太宰の命日に三鷹の墓地での「桜桃忌」の様子が流れ、女子高生らしき女の子がたくさん集まってるのを見て、「よし!うちらは三島の命日に行こう!」と、「禁色」を読んで三島にハマった腐女子の友人Fと「憂国忌」に参加するつもりでいた。(太宰の命日は6月、三島は11月)
結局、何かの都合で行けなかったのだが、後からそれは軍服着たウヨなお兄さんたちの集会だと知って、びっくりしたものである。(名前からして「憂国忌」なのだから気がつかない方がバカである)
ところでFは一緒に歩いているだけで、男の子がワラワラ寄ってくるグラマー美女だったため、そんなところに行っていたらどんなことになっていたのか!?今更ながら貴重な体験を逃してちょっと残念ではある。それにしても我ながらバカな女子高生であった。
え〜と中村文則→又吉→太宰治→三島由紀夫の連想から、つい個人的な思い出に浸ってしまったが、中村文則、本の虫H子が数冊買ったらしいので、次々借りる予定である。ふふふ

で、「あなたが消えた夜に」の感想(ネタバレ含む)
読んでいてあれれ?と思った点
・警察小説? へ〜ちょっと意外
・主人公の刑事コンビがラノベ風にお笑い要素をまぶされてる? へ〜、これも意外
しかしお笑い要素までまぶされてる警察小説という中村文則の新境地と思って読み進むと…???

「コートの男」による連続通り魔事件→実は狂言→それとは全然別の犯罪にリンク→と思ったらそれは殺人に見せかけた自殺→自殺した恋人の復讐という逆恨み的連続殺人の告白手記により当初の通り魔事件の解明に繋がる

というと、ちゃんとしたミステリーみたいだけど、なんじゃこれ?的展開です。
これは中村文則であるからして、屈折しまくりの純愛ものと思うことにしました。
そういえばラノベぽかった「悪と仮面のルール」も、気味の悪い「遮光」も実は純愛ものだった。(と勝手に断定)

「あなたが消えた夜に」後半、犯人の告白手記が中心になるが、小説の中の連続殺人なのだから、現実的な情状酌量的理由は必要ないと思います。
でもね、小説の中だけでも読者にある種の共感を持たせてほしいと思うのだが、それが全く無理。
完全に精神崩壊している人のめちゃくちゃな言い分を聞かされてるため、だんだんしんどくなってくる。
神が消えたからと言われても神様も困ると思う。
メタボ医師が自殺した女性に執着する原因もよく理解できなかった。
彼の小説は登場人物に共感できるタイプの小説ではいつもないけれど、それにしてもミステリーの体裁をとっているのだから、もう少しすっきりしたいと思うのが人情である。

しかし中村文則はいつもギリギリの人間を描いているので、ここに出てくる男も女も今日は何食べようかな?とか、あの服買おうか、バーゲンまで待とうか?とかを考えて生きてる人ではないのである。
ともかくギリギリ「生きてる」感じで、生きてる事がもうしんどい人々なのである。
でも無自覚に生きられないという事は、実はとても強く「生きる」ことを意識しているという事で、その辺りがこの作家の魅力というか、若い人に人気なのでは?とも思うのです。

あまりに内面描写ばかりだと読んでるのがしんどいのですが、中村文則のいいところはいろいろ事件が起きてミステリーとして読んでいられるけれど、主人公なり登場人物が暗い内面を抱えているという…ドストエフスキー(「罪と罰」しか読んでないけど)ばりに正統派純文学なんです。
そして個人的には彼の文章は脳内映像の浮かびやすい描写なので、いつも単館系の映画を見たような印象を持ちます。
映画好きとしてはその辺りが相性がいいのかもしれません。

中村文則「何もかも憂鬱な夜に」はこちら

ラブ&ピース

cinema
07 /08 2015
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現在最も忙しい映画監督と思われる園子温、同じく大活躍中の長谷川博己主演「ラブ&ピース」
監督と主演以外のなんの事前情報もなく見たこの映画だが、この監督にしてこの主演だから、普通でないことは見なくても分かっていたが、予想以上のふざけた映画だった。
それでも初めのうちは長谷川博己の顔を見ているだけで吹き出したりしていたが、西田敏行の場面ではティム・バートンをさらにお子様向けにしたような物語にあんぐり??
そしてカメ君がゴジラになるに至っては、もうこれは監督がお子様向け夏休み映画を作ったのか???と
呆れて見ていたのに…
もうバカバカしさにあぜんとしていたのに…
なんということでしょう!?
「アリスのままで」で泣けなかった私がラスト「スローバラード」を聞いたら、なぜか涙が…
いやいや自分、これ泣く映画じゃないし、と自分に突っ込み入れつつ、なんでかねぇ〜。
ふしぎな映画でした。
決して傑作ではないと思いますが、スローバラードに免じて許す。

水曜日の女、友人Tは人形のマリアと同じものを幼い頃持っていたそうで、人形のマリアちゃんに再会できたことを喜んでいました。

でも長谷川博己は相変わらず面白かったです。
「地獄でなぜ悪い」の彼は本当に感心しました。
今、日本で変な奴をやらせたら右に出るものはいないですね、この人。
好きです♡

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↑人形のマリアちゃんですが、持って”いた”ではなく、現在も持って”いる”そうで、現在の画像を送ってくれました。
なんて物持ちの良い人でしょう。

アリスのままで

cinema
07 /05 2015
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若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。
今年のアカデミー主演男優賞はホーキング博士を演じたエディ・レッドメインでしたが、主演女優賞はこちらのジュリアン・ムーア。どちらも難病もの。リアリティが評価されたのでしょうか?
もっと泣いたりわめいたりする映画を想像していましたが、良い意味で裏切られました。
とても淡々とした映画です。だからこそしみじみと彼女の苦悩と葛藤が感じられるのだと思います。
ジュリアン・ムーアは病気の進行で面差しが変わってしまう辺り、演技を感じないほどでさすがでした。
言語学者が言葉を失っていくのですから、とても辛い物語です。
しかし正直言うと、私自身はこの映画で泣きませんでした。
だって両隣で号泣まではいかないけれど、知らない人と、片方は一緒に見に行った友人Tが泣いてるんだもん。

さらに正直に言うと、私は見始めてすぐ「あれ?この女優なんて名前だっけ?」とど忘れしてしまい、好きな女優なのですぐに思い出すだろうと思っていたのですが、どうしても思い出せず、最後までどうしても思い出せず、それが時折気になってしかたなかったのです。
ラストのタイトルクレジットを思わず食い入るように見てしまい、そうだよそうだよ!!!マグノリアの、ハンニバルの、ブギーナイツの、好きな女優のジュリアン・ムーアじゃん!テレビ映画のサラ・ペイリン役、サイコーだったじゃん!いくらアルツハイマーの映画だからってどうしてぽっかり忘れちゃったんだろう〜???と…
そういう意味ではある種ホラーのような、スリルとサスペンスのような、若年性アルツハイマーという病気を身を以て感じてしまったのでした。ブルブル


tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。