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東京バレエ団 「海賊」  東京文化会館

theater
03 /19 2019
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先週の週末、上野駅前の東京文化会館で、東京バレエ団の公演「海賊」を観てきました。
「海賊」は東京バレエ団は初演だそうです。
大変な混み方で、老若男女、いかにもバレエを習っているお子さんづれも多く、バレエ人気を目の当たりにした想いです。
今までの公演でも書いたように、正直、私にはこの音楽劇とかバレエとかの見方が分からず、完全に豚に真珠、猫に小判で大変申し訳なく感じていたのですが、今回初めてストーリーではなく、純粋に踊りを見てバレエの面白さが少しだけ分かったような気がします。
人間ドラマが好きな私には、バレエのストーリーは意味不明かつ王子ダメダメキャラとツッコミどころ満載だな〜というひどい鑑賞者だったのですが、今回は素直に身体の動きの美しさを見出せた気がします。
海賊は元のストーリーはとても暗い悲劇なのですが、これをハッピーエンドの明るい筋立てにし、軽妙な動きやパドゥドゥという男女ペアの踊りやコール・ド・バレエという群舞、東京バレエ団はこの群舞が得意で有名なんだそうですが、その美しさや華やかさも楽しみました。跳躍の高さや回転の正確さなど、純粋に人体の動きに驚かされ感動しました。
バレエの男性は王子役は身長の高い人と決まっているらしく、小柄で身の軽そうな男性はユニークなキャラクターの役が多いようです。今回誰よりも拍手が多かったのは、主演の二人ではなく、小柄で痩せた男性で、跳躍といいアクロバティックな動きといい、会場からどよめきが聞こえました。素人目にも「わっすご〜い」という踊りを見せてくれました。
タダで見せてもらって、幕間に軽食やらワインやらご馳走になって、こんな感想もどうかと思いますが、バレエというものは自然に反した究極の人体美を追求、かつ重力に反する筋力を追求した芸術だなと思いました。

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『バリーターク』  演出:白井晃  世田谷パブリックシアター(シアタートラム)

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05 /21 2018

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アイルランドの劇作家・脚本家エンダ・ウォルシュによる戯曲『バリーターク』を、白井晃演出により日本初演
出演:草彅剛、松尾諭、小林勝也
ストーリー
広い部屋に2人の男がいる。
彼らは目覚まし時計の音で起き、
80’sの音楽を聞きながら、部屋をかけまわって着替えて食べて踊ってフィットネスをして、
バリータークという村の話を語る。
ふたりはだれか。
どこにいるのか。
そして壁の向こうには何があるのか?

三軒茶屋の250席ほどの小さなホール。前から4列目真ん中の席なので、役者の息遣いが聞こえるようなお芝居でした。
草彅くん目当てなのか?平日昼のためか、観客は9割方女性でしたが、劇の内容は、全然わけが分かりませんでした。
でも退屈では全くなくて、笑ってしまうところもあり、ラストは意味不明ながらも不思議な感動がありました。
人生は日々のルーティンワークの連続だけれど、「死」が見えてきて初めて「生」を強く感じる、とざっくり言ってしまうと、なんだか全然違う気もするのですが、私はそんな風に感じました。

二人が話題にするバリータークという村。彼らは話しながらいろんな村の人物を演じるのは、何を示しているのでしょう?
家族なら母とか妻とか娘とか、仕事での役割もある。人生とはそんな役割を演じることを表しているのか?
しかし閉ざされた部屋の中で草彅くんがヘッドギアを付けていて、時々発作を起こすあたりは、舞台が精神病院のようにも思えたり、う〜ん分からん。
でもそんな意味を考えなくても、二人が激しい動きで本当にゼーゼー言っているのを見ているだけでも面白かったです(笑)

ところでついに犬の訪問介護を頼むことになりました。
どこまで続く介護生活。こうなってくると、かえって強欲なまでに時間を作って遊んでしまう私。
介護というルーティンワークは人生のスパイスなのか?その見返りにお金がどんどん飛んでいく〜。
(あ、犬の介護費用は飼い主である親に負担してもらいます(;^ω^)

GW 上野の森バレエホリディ 『真夏の夜の夢』 東京バレエ団

theater
05 /06 2018
GW、終わりましたね。
2日だけ遊びに行きました。
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一日は上野の東京文化会館でバレエ公演 『真夏の夜の夢』 
またまたご招待にあずかりました。バレエ全然知らないんですが、ずいぶんいい席でありがたや。
どうもチケットを頂きやすい性格(どんな性格?)のようで、思い起こせば、前から3〜4列目真ん中で歌舞伎とか、一番ビビったのは真ん中一番前でクラシックピアノコンサート。クラシックなんて居眠りしちゃうだろ〜な〜と行ってみたら、その席でびっくり!すみだトリフォニーホールでしたが、ここはステージと客席が近くて、ピアニストが手の届きそうなところにいるため、間違っても居眠りしないように緊張したり(笑) 豚に真珠、トントンにクラシックです。
バレエは最近バレエに興味のある娘と行きましたが、お子様連れでいっぱい。
上野の森バレエホリディというイベント企画で、屋外でコンサートやダンスパフォーマンスや、文化会館内でも様々なバレエに関するグッズ販売やバーも出てて、女子率高い。
『真夏の夜の夢』 はご存知シェークスピア原作ですが、よく知らなくて、主役の夫婦(妖精)がさらってきたインド人の美少年の取り合いって設定にびっくり(笑) コミカルで陽気な舞台でした。
娘の好きなイケメンプリンシパル柄本弾は主役の妖精王の役ですが、この舞台では妖精パックの方が断然目立ってます。小柄で細くて身軽、バレエダンサーだけじゃなくサーカスとかアクロバットもいけそう。

GW中の上野公園、人人人。シャンシャンついでに見て行こう、なんてことは到底無理で(駅前に「シャンシャンチケット終了」と看板持った人が立ってました)、上野駅中で適当にお茶して帰ってきました。

もう一日はちょうど1年前のGWに友人宅のマンションの壁塗りを手伝ったメンバーでマンションにお呼ばれ。
美味しい肴に美味しいお酒でおしゃべり。なんやかや言って、こういうのが一番楽しかったりします。
家族はそれぞれ美術展に行ったり、旅行に行ったりしてましたが、あとはいつも通り。
遠方に住む姪っ子がわざわざワンコ看護のために帰ってきてくれてるので、GW明けの今週はのんびりしよう。


『NHKバレエの饗宴 2018』 NHKホール

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04 /07 2018
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毎年やっているNHKの「クラシックからコンテンポラリーまで、いろんなバレエ芸術の魅力が詰まったステージ」というバレエ公演に行きました。
特にバレエにもオペラにも興味はなく、知識はさらに無いわりに、なぜかご招待にあずかることが多い私ですが、今回は娘がチケットを買ってくれました。世の中には買い物やらコンサートやら旅行やら母娘で一緒に行く方々も多いようですが、我が家は全くなし。私も自分の母と遊びにいくなんて考えたこともない娘でしたし、母も一人暮らしの娘のところに一度も来たこともない人でしたので、そんなもんかと思っていたので、娘に7日バレエだから空けといて、と言われた時には「へ?」と驚いてしまいました。
娘は今時の若者らしく、念入りに化粧しておしゃれしてるので、私も一張羅のワンピースにこの春作った手作りのコートを着ました。
「え?それ着てくの?」とひかれたところを見ると、自作のコートというのはおしゃれというよりは…結構ビミョ〜なモンのようです(^_^;)

肝心のバレエですが、春休みということで、いかにもバレエ習ってるお子様連れも多く、圧倒的に女性多し。休憩時間のトイレの行列がすごかった。

プログラムは新国立劇場バレエ団が「くるみ割り人形」第2幕から
夢の世界で、クララがこんぺいとうの精になり、アラビアだのスペインだの中国だの、各国踊りの饗宴みたいな場面です。一番有名で衣装が色とりどりで、見ていて楽しく分かりやすいバレエ鑑賞入門編といった面持ちで楽しめました。
プリンシパルは小柄で華奢な感じ。日本人は体型的にバレエ向けではないと言いますが、可憐な感じが出て、欧米人にはない美しさがあると思いました。

次がガラッと変わってコンテンポラリー。平山素子、他「キマイラ」
ボロ布っぽい衣装の4人が不協和音のいかにもな現代音楽をバックにくねくね踊るのですが、照明も暗くて眠気に襲われながら、このダンスは何かに似ている、と思ったら…
昨年見た「新感染 ファイナルエクスプレス」のゾンビの動きです。いきなり腕や身体を変な角度にひねるくねくねとした動きはゾンビを彷彿とさせました。

吉田都&マティアス・ディングマン&スターダンサーズ・バレエ団「Flowers of the Forest」
前半は明るい曲調で、キルト(あの男性用スカートね)を着たダンサーのスコットランドダンス?、後半哀調を帯びた曲になり、吉田都&マティアス・ディングマンの踊りが象徴するのは、イングランドと繰り返した戦争の悲劇だそうです。
この「Flowers of the Forest」の衣装はオペラグラスで見るととても凝った衣装なのですが、全体がモスグリーンという渋い色合いのため、全体に地味で落ち着いた印象です。

最後が東京バレエ団の「ラ・バヤデール」から『影の王国』
これはパンフレットを読むとかなり変なお話で、「古代インドを舞台に、寺院に使える巫女兼舞姫ヒロイン=ニキヤ、戦士のソロルと恋仲ですが、藩主が自分の娘とソロルを結婚させようとし、ソロルも藩主の娘の美貌にくらっときて結婚。ニキアは毒蛇に咬まれ絶命し、ソロルは罪の意識に苛まされ阿片中毒になり、影の王国でニキヤと再会。でも現実世界では藩主の娘と結婚式。神の怒りで寺院崩壊。」ってなんちゅう話やねん。バレエ男子は「白鳥の湖」と言い「ジゼル」といい、いともたやすく誘惑されちゃう男子ばかりです。いやいやこれが男という生き物なのか?ま、それはどっちでもいいんですが、舞台は「影の王国」の場面で、冥界のような暗闇の中、全員真っ白のチュチュで東京バレエ団お得意の群舞も見所です。
ニキヤは上野水香、ソロルは「ザ・カブキ」でも主役の柄本弾。マッチョイケメン君です。
娘はこの霊験な雰囲気の舞台が一番良かったと言ってました。

私でも知っている吉田都と上野水香はひときわ大きな拍手で、見応えもありましたが、パンフを見ると吉田都さんはもう50歳を過ぎています。バレエダンサーの体のしなやかさにびっくりしました。
このバレエ公演を鑑賞して一番思ったこと。
それは立って靴下履くだけで思わずよろめいてしまう自分の体の硬さ。悲しいです。




バイエルン国立歌劇場日本公演2017 「魔笛」

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09 /28 2017
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H子の仕事がらみの招待で、生まれて初めて本場のオペラっちゅうもんを見させていただきました。
今回、バイエルン国立歌劇場の日本公演は「タンホイザー」と「魔笛」の2演あったのですが、初心者にも解りやすいということで「魔笛」を見ました。
横に台詞が日本語で出ますし、そもそもストーリーは単純。結構笑いの起きる場面も多くユーモアもあります。
王子様タミーノが大蛇に襲われそうなところを夜の女王の侍女たちに助けられる場面から始まります。
この大蛇、どう見てもツチノコ。襲われそうな瞬間、王子様気絶しちゃって、気がついてパパゲーノに助けられたと勘違い。
このパパゲーノ、名前くらいは聞いたことある人が多いと思います。鳥人間なのかと思ってましたが、鳥刺し、という鳥を捕まえて売る商売の人でした。
タミーノ王子とパパゲーノ、二人で組んで夜の女王に頼まれて囚われの王女パミーナを助けに行くのですが、見つけて連れてくるのはパパゲーノだし、その後の試練とやらも全て女王にもらった魔笛で軽くクリア。はっきり言って、この王子様、特に何もしていません(笑)。でも見目麗しく凛々しい王子ちゅう設定に疑問を感じてはいけないもののようです。
誘拐犯と思ったら徳の高い神官だったザラストロ。ところで夜の女王は結局なんで悪者なのか?その辺はよく分かりませんでした。
歌の中でもっとも印象に残ったのは、夜の女王が娘パミーナにザラストロを殺せと迫り、できないなら母娘の縁を切ると言って歌う「復讐の心は地獄のように」。音楽センスゼロの私も聞き惚れました。
時々女性差別(「女は男が導くもの」etc)&人種差別(奴隷は皆黒人、その一人がヒロインに迫りむち打ちの刑)もありますが時代が違うので仕方ないのでしょう。
タミーノにパミーナ。パパゲーノにパパゲーナ。カップルの名前も分かりやすい。
この「魔笛」は他のオペラが時代とともに演出が変わっていく中、ある意味、もっともモーツアルトの時代から変わらない演目だそう。庶民に愛されたオペラということです。歌ばかりでなく、普通に台詞を言う演劇の部分も多いのが意外でした。
ともかく明るく楽しく分かりやすい。かわいい子供たちも出てきて、セットも衣装もステキ。楽しい時間を過ごさせてもらいました。

ただ東京文化会館は実際の欧州のオペラ座に比べると奥行きが足りないそうで、引っ越し公演ということで、舞台装置やセットも全て向こうから持ってきたそうですが、いろいろ小詰めてあるのかも?
あと、文化会館は最近の映画館に比べても座席の距離が狭く、高低差が少なく、前後の席がずらしていないので、隣の席の小柄なおばちゃまの前の席には大柄な男性。前の人の頭が邪魔らしく、ずっと私の方へ首をかしげて見ていました。
いただいたチケットの値段は56,000円!!!この値段払って、前の人の頭が邪魔ってお気の毒です。日本の舞台芸術はまだ環境を整える必要がありそうです。もちろん私は自腹ではないので、偉そうなことは言えませんけれど。
バレエに比べると年齢層が高いのも、この値段ではうなずけます。5〜70代のご夫婦が多い。夫婦で見たら大出費です。満員御礼な状態の会場。おしゃれしている女性が多い。日頃の私の生活とは異世界の体験です。着ていくもんが無くて困ったわ(笑)

いただいたパンフレットは「タンホイザー」と共通なのですが、見るとタンホイザーと魔笛、毛色が相当違うようです。
「タンホイザー」、パンフの写真及びストーリーで見る限り、病み色が濃い。
官能の女神の衣装はまるでスターウォーズのジャバズハットそのもの。
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裸の女性も多く、セットも前衛的。でもオペラ歌手が裸で舞台に立って、風邪引いたりしないのだろうか?それとも裸の女性たちは舞踏家であって、歌手ではないのかも?
やっぱりワグナーとモーツアルトの違いでしょうか?
確かに初心者には「魔笛」が相応しかったですが、私の趣味的には「タンホイザー」にすればよかったかも〜(笑)

tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。