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『ベイビー・ブローカー』 監督:是枝裕和

cinema
06 /30 2022
baby broker

クリーニング店を営む借金まみれのサンヒョン(ソン・ガンホ)と、「赤ちゃんポスト」がある施設に勤務するドンス(カン・ドンウォン)の裏の顔はベイビー・ブローカーだった。ある晩、二人は若い女性ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をひそかに連れ去る。翌日考え直して戻って来たソヨンが赤ん坊がいないことに気づき警察に届けようとしたため、サンヒョンとドンスは自分たちのことを彼女に告白する。

是枝裕和監督がオール韓国キャスト&スタッフで撮り、カンヌ国際映画祭で主演のソン・ガンホが韓国人俳優初の男優賞を取ったことでも話題の作品。平日ですがとても混んでいました。観客は女性が多かったです。

ベイビーブローカーのソン・ガンホとカン・ドンウォンに、赤ん坊の母親イ・ジウン (+カン・ドンウォンの育った孤児院に立ち寄った際、車に勝手に乗り込んできた7才の少年と,赤ん坊の5人) はこの赤ん坊を高値で売るために車で旅を続ける。彼らの後を追う女刑事2人(ペ・ドゥナとイ・ジュヨン)。彼らは人身売買の現行をおさえ、現行犯逮捕するのが目的。
しかし、いつしかこの映画に出てくる全員が、赤ちゃんの幸せを願うという心温まる映画でした。なんせ赤ちゃんですから、見ている観客も当然ながらこの赤ちゃんが一番幸せな結末に終わってほしいと願ってしまいます。
殺人も2件起きますが、割と曖昧な描き方のままで、それも赤ちゃんの幸せのためならばしかたない、と思えるし。見た直後の印象は本当にやさしい映画を見た、という暖かい心持ちになりました。
が、しかし少し時間が経つと(ちょうど感想を書こうとPCを立ち上げ、思い返してみると)なにか物足りない印象です。

寄るべない都会の孤独な人々が一人の赤ん坊を囲んで旅をするロードムービー。その間に擬似家族のような感情が生まれる。ロードムービーも好きだし、擬似家族を描いたドラマも好きです。ドラマとして、ありきたりではありますがいい映画だと思います。
でも、何がイマイチな感じかというと、せっかく世界のコレエダが韓国のような映画の熱量半端ない場所へ行って、ソン・ガンホを使っていながら、全くいつものコレエダ節であり、とっても日本映画っぽいところがちょっと物足りない気がしました。
韓国映画はどんな深刻な実話を扱っていても、え?それやる?と驚くようなユーモアやえげつない笑いがあったりするものですが、この映画は日本映画特有の「いい」映画カラーなんです。おそらく私はソン・ガンホを主演に是枝監督というのでもっとソン・ガンホが暴れてくれると期待しすぎたのかもしれません。
ソン・ガンホにはこんな裏家業やってるのだから、赤ちゃんの幸せを願いつつも、えげつなく図々しく値上げ交渉したりしてほしいし(これ以上書くと私自身の性格を疑われそうなのでやめときますが/笑)
ペ・ドゥナももっと強烈な女刑事をやってほしかったなぁ。何日もお風呂も入ってないみたいだし、臭いそうな女捨ててます感を出して欲しかったかも。
イ・ジウンは出だしはかなり下品で強気ですが、すぐに赤ん坊に情が移らないようにしてるのが分かり、劇中でどんどんかわいく見えてくるのはよかったです。
カン・ドンウォンはイケメン枠のようですが、「1987、ある闘いの真実」や「続・新感染」「ゴールデンスランバー」を見ましたが、絶妙な困り顔がキュートです(笑)

是枝監督はご本人がとてもいい人そうですし、まともそうなため、韓国映画のパワーをもらって、一皮むけて欲しかったのに、いつもの是枝じゃん、というのが1番の感想かな。
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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『妻はサバイバー』『イスタンブールで青に溺れる』

book
06 /21 2022
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(上・下)アンディ ウィアー :著
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『火星の人』(映画「オデッセイ」)のアンディ・ウィアー作。
読み出したら止まらない面白さ。

白い空間で目を覚ましたグレースは自分の名前も分からない。ミイラ化した遺体が2つ。物を落とした時に重力が変だと気づき、あれこれ計算して、ここは地球ではないと分かる。
出だしのこの辺までは物理が0点だった私には主人公があれこれ計算する意味が全く分からず、え〜?ずっとこんな調子なら私には無理かも?と思ったのですが、そこを通り過ぎるともう止まらない面白さ。正直言って、その後も科学的な記述になるたびに斜め読みしてたので、その辺りが理解できる人なら、もっともっとずっと面白いはずです。恥ずかしいけど読みながら夫に「恒星って何?」とか聞いてるくらい、恒星と惑星の違いも知らないもんで(汗)
でもこんな理系科目がオール赤点だった人間が読んでも面白いって、ある意味すごくないですか?(笑)

物語は彼が記憶を取り戻していきプロジェクトの全貌が明かされる過去部分と、次々困難が襲いかかる現在部分が並行して進んでいきます。

アストロファージと名付けられたミジンコ?のような宇宙生命が太陽エネルギーをすごい勢いで奪っていき、地球はあと数十年で氷河期になり全ての生命が存続の危機に陥る。しかし太陽と金星の間のタウ・セチだけがこの生物の被害がないので、そこに地球を救う秘密があるはず、と全世界が協力してプロジェクト・ヘイルメアリーが始動。このプロジェクトの全責任者はストラットという鋼の精神を持つ女性。
中学の教師だったグレースが最終的に地球を救うプロジェクトの3人に選ばれた、その真実が分かるのは下巻も半ばすぎ。改めて目的遂行のためには手段を選ばないストラットの恐ろしさ、強さにびっくりしました。
ちなみにヘイル・メアリーというのはアメフトで負けているチームが終盤、イチかバチかでロングパスを投げることを指すそうです。つまり人類の危機にイチかバチかのやけくそ作戦というわけです。

現在進行形の部分は記憶を無くしつつも、やるべき使命や技術は忘れていないところがミソ。目の前に次々現れる困難に、知恵と技術で立ち向かっていき、極限状態でもどこまでも明るくユーモアを忘れないのは「オデッセイ」と同じ。こういうのを読むと、アメリカ人の前向きさに感心します。
そして、彼の前に同じ事情で現れた○✖️○! 詳しくは書きませんがこれがとってもいいキャラなんです(笑)

SFが好きな人にも、私のように興味なかった人間にも超面白い。リドリー・スコットの「オデッセイ」も面白い映画でしたが、これも私の好きなライアン・ゴズリング主演で映画製作中とか!楽しみ〜〜〜♪  I can't wait !

世界が軋んでいる今だからこそ、地球存亡の危機の前に、全世界が協力してプロジェクトを作る設定もいいです。船長が中国人、ロケット発射台はロシア。そしてそもそも発端になった、なぜ太陽エネルギーが減少していってるのか、その原因を突き止めたのはJAXA(日本)の観測衛星アマテラス。この設定は映画化にあたって世界的ヒットを狙ってのことかもしれませんけど(笑)
(そういえば、最近ハヤブサ2が小惑星りゅうぐうから持ち帰った砂に生命の素であるアミノ酸が含まれていたというニュースをやってましたね!)

話は変わりますが、昔、中学生の姪っ子がうちに来て「なんで勉強ってしなくちゃいけないのかな」と夫にぼやきました。ちょうどその時TVで太田胃酸のCMが流れていて、それを見た夫の答えは「このCMに流れてる音楽はショパンの「イ長調」だよ。だから胃腸とイ長調を引っ掛けてるわけ。それが分かると少し面白いやろ?だから知識はあった方が楽しい」というものでした。
そばにいた私は呆れて「もっと役に立つこと言えんのか、このおっさん」と思ったものです。言われた姪っ子もポカ〜んとしてました。でもこの考え方もちょっとは一理あるなぁ、とずいぶん後に気がつきました。
例えば、全編を科学的知識や技術を使って問題を解決していくこの物語。その科学的描写はいろんな専門家の協力で、極力正確なものになっているそうです。内容まで理解できなくても、何言ってるかくらい分かれば、もっと楽しめただろうと思います。もうちょっと勉強しとけばもっと面白かったな〜、なんて、この小説を読んでほんとに一瞬ですけど(笑)思った私です。


『妻はサバイバー』永田 豊隆 :著
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妻に異変が起きたのは、結婚4年目、彼女が29歳の時だった。摂食障害、アルコール依存症……。介護と仕事、その両立に悩み続けた20年近くにわたる自らの体験を、貧困ジャーナリズム賞受賞歴もある朝日新聞記者が克明に綴る。

ちょうど『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を図書館に帰したタイミングで回ってきたこの本。たまたま新聞のデジタル版で評判になってると聞き予約したものの、内容をよく知らないまま読み始めて、その壮絶さに驚きました。

新聞記者である著者は知り合いの紹介で1年未満の付き合いののち結婚。最初から専業主婦だった妻は料理上手で掃除洗濯も完璧。女性らしい人だったようです。しかし結婚4年目、29才の妻の様子がおかしくなります。
過食しては吐くの繰り返しで、異常に痩せ、とうとう栄養失調で入院するものの、すぐに退院したがる繰り返し。
その後数年して心療内科を受診、さらに精神病院に10数年に渡り入退院を繰り返す。その間、アルコール依存症になり、内臓が危機的状況になるも、お酒がやめられず。数年前、まだ40代でアルコールが原因の若年性認知症になったことでようやく生活は落ち着きを見せる。
なんなの?これ、どうなってるの!???の連続で、読んでる最中に思ったのは、大恋愛でも長い付き合いでもなく結婚した妻に振り回され続け、仕事も生活も立ちいかなくなり、彼女の過食のために銀行貯金がゼロになり、明日をも困る状態になっても、離婚しないこの夫の忍耐強さにまずは驚きました。
この著者は大学卒業後、読売新聞に入社、その後朝日に転職し、大きな記事を任されていることから、きっとエリートなんだと思います。
しかしこの妻に振り回され、人生を困難にさせられたことで、貧困や病気やさまざまな困難も抱える人々を取材していても、本当のところは分かっていなかったことに気がつくのです。さまざまな困難を抱える人々は社会から見えていないし、人々は見ようともしない。彼は妻に振り回されることで、対照を見つめる眼差しがそれまでのエリートの目とは違うものになったのではないかな?と想像できました。
さらに憶測すると、著者はもともと読売新聞の記者だったというけれど、世間の分類だと、読売やサンケイは保守系与党を支持、朝日はリベラル寄りらしいです。大雑把にいうと企業を優遇し、結果的に国を強くしたいのが与党だとすると、福祉や弱者にお金を割きたいのがリベラルってことになるのかな?
では、もし著者がバリバリの新自由主義者で、より弱肉強食な資本主義を支持する記者だったら、こんな非効率極まりない妻とはとっとと離婚していたのだろうか?などと考えてしまいました。
しかし、以下に書きますが、この妻の症状は「こういう夫だったからこそ出てきた症状」だと言うのが専門家の考えのようです。

肝心なのは妻のこの異常の原因が、幼児期の虐待に端を発しているということです。
その辺りは具体的なことを書いていないので分からないのですが、性虐待を含む酷い目にあってきた女性だったようです。
そんな何十年も前のことが原因で、大人になってからこんなにぶっ壊れるものか!?と驚きましたが、心理カウンセラーや専門家によると、妻はずっと緊張して生きてきて、この夫と生活することで初めて安心して、自分の中にある闇を認識し外に出せた、みたいなことをいわれます。え?だったらずっと出せない方がよかったんじゃない?とつい思ってしまいましたが……
確かにこの夫(著者)は相当我慢強く温厚な性格のようですが、だから妻は安心して初めて自分の闇と向き合ったと言われても、それってよかったんだろうか? 一生向き合わない方が幸せだったんじゃなかろうか? 
普通に夫に「子供の頃、こんな酷い目にあったんだよ」と話して一緒に泣いてもらうだけじゃダメなのか? 
う〜ん、わからない。

しかし、これがもし、男女逆だったらどうでしょう?
酒浸りで異常行動を続け、貯金を使い尽くす、そんな夫がいたら、周りはすぐに別れなさい、とアドバイスすると思います。辛抱強く寄り添うことは本人のためにもならないと考えるのでは?
この妻のことは心からかわいそうだと同情するけれど、過去の闇と向き合う、もう少し建設的な方法は無いんだろうか?
人間の心の不可思議さは私なんかの想像をはるかに超えているのだと思います。

依存症の会で同じく妻のアル中に長年苦しんできた老人に声をかけられ、同じ苦しみを分かってくれる人に会って、著者が思わず涙を流す場面は、胸が詰まりました。
正直、私にはこの妻は全く理解できませんでしたが、20年もこの妻を見捨てない夫には素直に頭が下がりました。

料理上手だった妻は認知症で料理もできなくなってしまったけれど、とりあえず落ち着いた日々を送れるようになったのはこの数年。今後、この夫婦がどうなるのか分かりませんが、少しでも穏やかな日々が続くことを願ってやみません。


『イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記 』横道誠:著
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ASD(自閉スペクトラム症)と ADHD(注意欠如・多動症)とを 併発した文学研究者が 世界を旅するとどうなるのか? コミュ障、フロー体験、脳内BGM、キマイラ現象、依存症、発達性協調運動症…… ゆく先々の土地で、“ゆらめく身体”と世界文学が溶け合い、 前人未到のワンダーランドが立ち上がる異色の「当事者紀行」本。

旅行記の体裁をとっていますが、その街を旅した時に作者が思った(その場所と関係ない)ことや、旅をした当時の彼の生活エッセイ、さらにあちこちの作者の専門である文学からの引用があります。また事あるごとに自分自身のASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)との関連や子ども時代の虐待やいじめにも触れています。
一粒で旅行記、青春エッセイ、文学研究、闘病記、とぶち込んだ感のこの人にしか書けないジャンル分けできない本。
旅行記としては全く写真がないため、たとえばロシアの聖ヴァシーリー教会やら、聖セルギィ大聖堂やら、血の上救世主教会の思い出の章を読みながら、私はスマホを片手にそれらを画属検索しました。すると、めっちゃカラフルなソフトクリームを乗っけたおとぎの国のような美しい建築が現れて「わぁ〜、実物見てみたい!」と興奮しました。このように、私はあくまで変わった人の目を通した旅行記として楽しんでいたので、後半に行くにつれて、旅行記よりも作者自身を語るエッセイが中心となり、途中で読むのをやめようかとも思いつつ、最後まで読みました。
たとえばロサンゼルスでは内容のほとんどがマイケル・ジャクソン(MJ)の話。マイケルも作者も幼少時、著者と同じカルト教団の信者だった母親からの虐待を受けており、MJに個人的にシンパシーを持っているそうです。
さまざまな文学からの引用も出てきて、ともかく教養がありすぎる人ですが、文章は読みやすく、旅行記を期待するよりは発達障害に興味のある人向けの本だと思います。

なんでも発達障害と結びつけている印象もあり、たとえば収集癖や、オタクは発達障害に多いそうですし、人とのコミュニケーション障害や、過集中などなど。
え?これって私の周りにたくさんいるんですけど・・・と読んでて、何度も周囲の人間の顔が浮かび・・
たとえば姉のH子、勉強は抜群にでき仕事もバリバリしているけれど、子供の頃から忘れ物が多く、だらしなくて常に部屋はゴミ溜め。前から変なやつだと思ってましたけど、病気だと思えば暖かい目で見られるか・・ってムリムリ(笑)。父も昔からマイペース過ぎる変人として周囲から認識されてきましたが、 今時なら病名がついちゃうのかも!?
恐ろしいことに、うちの夫も色々当てはまります!
先日も上空を飛ぶの小さな機影を見て、すぐに「あ、あれはタイセンショウカイキだ」とか言うんですけど、普段目が悪くて私が指差すものも認識できないくせに、戦闘機とか戦車とか「戦」とか「軍」とかつくと異常に詳しい。先日も「オフィサーアンドスパイ」を見てきて、「19世紀末のフランスで軍の機密を・・・」と私が言っただけで「あ、ドレフュス事件?」と当ててました(汗)
夫に関して言えば、個人の趣味は私がどんなに理解できなくても一切非難はしません。でもすぐそばにあるゴミ箱に気づかず、その辺にポイした時には、私がすかさず雷を落とします。そうして三十数年、最近ようやくゴミはゴミ箱に入れられるようになりました。
姉と夫はいろいろ共通点が多く、二人とも高学歴で優秀ってことになってるけれど、ゴミをゴミ箱に入れられないってどうなんだ(怒)!?難しいこと知らなくてもいいから、ゴミをゴミ箱に入れられる人間になれ!と私は言いたい。
この本は誰にでも少しずつありそうなクセをやたら発達障害に結びつけて語っているので、「じゃあ正常な人間てどんな人?」と思ったし、病気なんだから暖かく見守れと言われてるようで、個人的にはどうも腑に落ちない部分も多々ありました。
例えば友人Kはオタクという言葉のない時代から、一つ事へののめり込み方が半端なく、当時は「凝り性だねえ」とだけ思っていました。学生の頃よく彼女の家に泊めてもらいましたが、キッチンの棚を開けたら同じカップ麺が雪崩となって落ちてきて、なぜ同じものばかり食べるのか?と聞いたら、カップ麺以外でもマイブームがあって、そればかりずっと食べ続けると言うので呆れたことがありますが、この著者もそうなんだそうで偏食まで発達障害になるのか!?
と、気がつけば私の周りにはグレーゾーンの人だらけなんですけれど(汗)、ただ思ったのは、発達障害自体が問題なんじゃ無いのかもしれないってこと。
たとえば、この友人Kは女とは思えないほど口が重くぶっきらぼうで、空気を読めないヤツですが、男にも女にもモテて、周りに人が寄ってくるタイプ。非常に口下手ですが、たぶん彼女はちゃんと他人の存在を認めているので、多少変人でも周囲はその辺を直感で分かって、彼女を慕う人が多いのだと思います。
逆に、社会的地位の高いアスペルガー夫と結婚してひどい目にあった女性の話を聞いたことがありますが、この夫はともかく自己中で妻が具合が悪くて寝てても「ご飯まだ?」とか言うらしいのですが、これも脳のせいで他者への想像がうまくできないのだから許してやれ、っていうのはどうなんだろう?人間社会で生きていくのなら、他者の存在を無視して自分は特別だから許してね、っていうのは納得できないし(自閉症の人は別として)、ジコチュウと発達障害は違うんじゃないのかな?

ただ今の世の中は「いい加減さ」が足りなくて、ちょっとしたことで目くじらたててマスコミもそれを煽って非難する反面、自分の所属する世界(会社だの、親戚だの、近所だの)が力を失い、それぞれが個を生きなくたはならない。生きづらい人がたくさん出てきて発達障害という概念が出てきたのかもしれないなぁ〜とも思いました。

この著者も他の場所で(https://bunshun.jp/articles/-/53525 文春オンライン)言ってるように、発達障害は正常との間にはっきりと境界を引けるものではなく、多くの人がグレーゾーンのどこかに属しているものだそうです。なるほどね。うちの姉や父や夫や友人はややグレーの濃いあたりにいるわけね。
だったら、まるで正常の代表みたいな顔をしていますが、私自身もうっすらとペールグレーゾーンくらいはあるかもしれませんね。

しかし、上の「妻はサバイバー」を読んだ後だと、著者は大学の先生やってるし、友達や恋人もいるし、ちょっと変わった人だけど普通に幸せに暮らしていて、生きていくのに「困ってる人」ではないと思います。
「妻はサバイバー」の妻のように、世間的には料理好きのかわいい女性みたいな顔して生きてきたけれど、内側はぶっ壊れてて生きてくのが苦しくて仕方ない人にこそ、救済は必要なんだろうと感じました。


『トップガン マーヴェリック』監督:ジョセフ・コシンスキー

cinema
06 /18 2022
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マーヴェリック(トム・クルーズ)は、かつて自身も厳しい訓練に挑んだアメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、通称「トップガン」に教官として戻ってくる。父親と親友を空で失った過去を持つ彼の型破りな指導に、訓練生たちは反発する。彼らの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)もいた。

年に一度も映画館に行かない夫と久しぶり〜に一緒に映画館に行きました。
『トップガン』は前作も見ていますがほぼ記憶になく、トム・クルーズはよく頑張っているなぁ〜と尊敬はするものの興味はなし。アクションを見ると眠気に襲われる体質もあり、さらに戦闘機とか興味なさすぎ。でも付き合ってもいいかなと思った理由は2つ。
一つはSF小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の中で「G=重力」が重要な要素として出てくるのですがこの映画も「G」感がすごいらしいので。もう一つは映画選びのチョイスに参考にさせてもらってるブロガーさんが2度も見に行ってることから、そんなにおもろいんか?と興味をそそられて。
結論からいうと、めっちゃ面白かったです。「G」の顔が歪む感じとか、象が乗ってるようだというセリフ。なるほどなるほど〜。というわけで「G」感も面白く見ました。
殴り合いのアクションと違い眠気にも襲われず、1の話を引き継いでいるらしいけど完全に忘れてても全く問題なし。
これぞハリウッド映画。一瞬も退屈させないサービス精神。
そしてトム・クルーズ。30年以上トップスターとして活躍してきたこの笑顔とアクション。全然趣味じゃないんですが、やはり素直に感心しちゃいました(笑)

しかしそこは男のロマンとか分からない私のことですから、ケチもつけときます(笑)
最初のシーン。全自動兵器の開発にお金を回すため、最新鋭の機種でマッハ10を目指す実験に中止命令が出たにもかかわらず命令無視で乗り込むトム。結局機体の温度が上がりすぎて空中分解。本人は脱出装置で怪我もなく無事戻ってくるけれど、思わずNHKのカネオ君の声で「おいおいおい、おぬしがぶっ壊した戦闘機、いくらすると思ってるんじゃ!」とツッコミ入れたくなりました。たぶん数千億円!?
でもこの最初のシーンで中止の命令に来た少将がエド・ハリス!!最近見かけなかったので、久しぶりにカクシャクとした姿が見られて嬉しかったです。

でも冷静に考えてみると、けっこうひどい話なんです。核開発施設だから壊された方がいいのかもしれませんが、他国にいきなり攻めてってボコボコにしてくるだけの話なんですからw(゚o゚)w
映画の後、ターゲットの国はやっぱり中東かな?と私が言ったら、特定の国にはしてないだろうといいつつ、海からの距離と地形を考えると北かな?とか。
ミリタリオタクの夫はアメリカ海軍が全面協力したこの映画、もちろん大満足でしたが、最初に出てきた全自動兵器の開発は本当の話だそうで胸を痛めておりました。ミリタリオタクはなぜか、ロボット兵器にはロマンを感じないようで、トムが言った「人間の方が臨機応変に対処できる」は真実だと申しておりましたが、そんなセリフがあったことすら気が付かなかった私。
なんでも最初に出てきたマッハ10にトライする最新鋭機は架空の模型ながら、海軍の全面協力でそうとうリアルに設計されているとか。相変わらず人間ドラマ部分にはまったく興味のない夫の解説です(苦笑)
そういえば「プロジェクト・ヘイル・メアリー」もNASAの専門家の協力で、科学的に正確な描写をしてるとか。アメリカのエンタメに対するこういう姿勢には感心します。

ルースター役マイルズ・テラーは「セッション」の主役の男の子。にやけ顔の訓練生ハングマン役のグレン・パウエルがどこかで見た顔だな〜と思ったら「ガーンジー島の読書会の秘密」でヒロインにふられちゃうノッペリ顔の彼だったのね。
驚いたのはトムのロマンスの相手役ジェニファー・コネリー。私の中では「ビューティフル・マインド」のラッセル・クロウの妻役が印象的でしたが、これは2002年の映画。もう20年も前。ラッセル・クロウはこの20年で派手に外見が変わりましたが、ジェニファー・コネリーは全然老けてない!相変わらずきれいです。
アメリカの最新兵器事情と同じくらい最新美容技術にも驚きました。




『オフィサー・アンド・スパイ』監督:ロマン・ポランスキー

cinema
06 /09 2022
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1894年、フランス。ドレフュス大尉(ルイ・ガレル)が、ドイツに軍事機密を漏えいした容疑で終身刑を言い渡される。前任者から軍の防諜部長を引き継いだピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は、ドレフュスの無実を示す証拠を発見する。だが、その事実を隠蔽(いんぺい)しようとする上層部によって左遷されてしまい、彼は作家のエミール・ゾラらに助けを求める。

先週、目当ての映画館にたどり着けず、途中駅の千葉で予定外の映画を見ましたが、その同じ映画館に再び出かけました。
ロマン・ポランスキーです。若き日の悲劇や淫行事件のためか、本人にはどこか暗い印象が付きまといますが、巨匠には違いなく、もう88歳なことにびっくり。だいたいこの監督の作品は面白いですが、この作品も年を感じさせません。

とはいえ、実はいつも映画のチョイスに参考にさせてもらってる映画ブログさんの記事に、「みんなヒゲはやしてて誰が誰だか区別がつかない」とあったので、かなり気をつけて見ました。このブログは読んでおいてほんとによかったです。
確かにボ〜ッと見てたら、ドレフェスはピカールの軍隊学校の生徒なんですが、ドレフェスの方が髪が薄く老けてるので人間関係が混乱するところでした。
さらに当時のフランスとドイツの背景を知ってたり、ドレフェス事件について予習していくとさらに面白かったかも、と思いました。仏と独はず〜っと仲が悪くて、もうこれ以上戦争したくないからEUができたと聞いたことがあります(相当ざっくりした解説)。そんな時代ですから、ドイツへ軍の機密情報を流せば当然重罪。終身刑の場所はなんとあの『パピヨン』の仏領ギアナの悪魔島。

1885年1月、前年に刑が確定したドレフェスが軍籍を剥奪される場面から始まります。
その後、前任者の後を引き継いだ主人公ピカールは防諜部門のさまざまな改革に着手し始め、部下のアンリは次期部長のイスを狙っていたため、初めからピカールは歓迎されていない様子。
そんな中、この組織ではドイツ大使館の掃除婦からいつも郵便物のゴミを入手していて、そこからドレフェス事件も発覚したのですが、もたらされたあらたな廃棄電報から別の容疑者が浮かび上がり、ドレフェスは冤罪なのでは?という疑問が湧いてきます。
この辺までが前半かな。
ここまでに回想シーンが何度か入り、さらに回想シーンは今から回想ですよ的なお知らせがなく、いつしか回想シーンなので、その辺りも混乱しそうになります。(ちなみに回想から現在に戻る時には分かりやすく「あ、今のは回想だったのね」と分かるので問題ないちゃないけれど)

で、後半は上層部にそのことを伝え、真実を追求しようとするピカールVS組織の戦い。
そこで弁護士の友人に相談すると、新聞社や文豪のエミール・ゾラを紹介されます。
この後が見ていて、びっくりしました。
新聞に軍部上層部を弾劾するゾラの記事が出ると、一般大衆は新聞を焼き、ユダヤ人の商店に火をつけ、ゾラを売国奴と罵ります。そのくらい国全体にユダヤ人にたいする差別意識と反発が大きかったことが分かります。
ピエールも自分の教え子だったとはいえ、ドレフィスに好意感情はなく、ユダヤ人への差別意識をもっている人間でした。では、なぜこれほどまでに自分の地位を捨ててでもこだわるのか?キリスト教徒としての倫理観なのか?真実と正義を追求しなければ気が済まない人間の性なのか?
この辺りが忖度文化の日本人にはなかなか見どころでもあり、ちょっと理解に苦しむところでもあり、面白いです。


以下ネタバレ注意!
とうとう軍隊を追われてしまうピカール。
なんと決闘裁判まで出てくるのですが、アンリが証拠の偽装を認めて自殺。ようやく再審が始まり、無実がでてハッピーエンドになるのかと当然期待していると、なんと!そうはなりません。再び有罪でずっこけそうになりました(笑)
結局、無実の罪で捕まってから8年後、大統領が代わり、恩赦で解放。その後、無実が確定。
ここでドレフェスさん、再び軍に戻ってきます。ここもちょっと理解に苦しみます。
その時にはピカールは大出世して軍に戻っています。
ラスト、ドレフェスがピカールの所にやってきて、刑に服している間の昇進分を考慮して階級を上げてくれと言いにきます。「大恩人を前に、感謝の言葉よりも前に自分の権利を主張する」この辺が日本人の感覚と違って、ちょっとびっくりでした。この盛り上げて感動させようとしてくれないドキュメンタリータッチの演出が不思議な面白さをかもしています(笑)

いや〜、いろんな意味で、日本的な感覚とは違うものを見せられた印象。感動的に盛り上げてくれない分、ポランスキーの怨念ともいうべきユダヤ人差別にたいする怒りがじわじわと伝わりました。

ピカールを「アーティスト」のジャン・デュジャルダン、ドレフェスはルイ・ガレル。なんとあの「ストーリー・オブ・マイライフ/若草物語」のジョーのエキゾチックな移民の彼です。あの時はなかなかステキでしたが、ここでは陰気な老け顔。警視庁の筆跡鑑定の専門家はマチュー・マアルリック。自分の鑑定には絶対の自信を持っているが、自らの差別意識からは逃れられない役。
ドレフェスが陰気な老け顔といいましたが、なんかねえこの無実の彼に同情はしても、彼の幸せを祈る感じにならないんですよ。思うに、この彼に対するこの役作りは絶対わざとじゃね?って感じがしました。
差別意識というものを観客の感情をゆさぶって描くやり方をしていないのです。観客に彼の無実が証明され、すっきりさせ、感動させる方が映画としては普通に面白いと思うんです。でもわざとそうしていない感じなんです。
なんでそうなのかは分かりませんが、監督自身が(少女淫行罪で)長年差別の目で見られてきたことを思うと、複雑かつ、監督個人の強い思い入れを感じさせる傑作だと思います。


追記:そうそう、見ている間、個人的にツボだったことがあり、ブログに書こうと思いつつ忘れていました。
なにかと言うと、文書や資料データのこと。ゴミ箱から拾い出した手紙を貼り合わせたものなど、いろんな資料をファイリングしてあって、そういう資料が分類され、重要な小物として何度も出てきます。これが個人的に目を引きました。
私、学生時代法律事務所でバイトしてて、弁護士の資料整理もさせられました。
その後、社会人になり、あるテーマの関連雑誌を片っ端から目を通し、資料を目録化する仕事をしていた時期もあります。まだPCが普及する前で独自の目録カードにデータをまとめていました。
結婚後、図書館でパートしていた時期はもちろんもうPCでしたが、資料の分類や目録の仕事もありました。
さらにその後個人で全く別の仕事をしていたのですが、やめたくて数年前ある大手が引き継いでくれることになり、担当者にデータを移行することになりました。しかしこれが本来の仕事以上に私にとっては大変でした。なぜかというと、自分さえ分かればいいと出鱈目なファイル名をつけ、きちんとフォルダに分類せずテキトーにPC上に散らばっていたため。1からデータの種類ごとに分類し、通しNo.を付け、データを移行する作業に追われました。
私は整理整頓が苦手で頭ん中もとっ散らかっているのに、なんでいつもこんなことやってるんだろう?と、しみじみため息ついてた数年前のことが思い出され、この映画の重要な小道具である文書や資料に目が行きました。
思えばほんの2、30年前まで、この時代と同じく紙の資料を分類し、ファイリングして棚に並べていたんですよね。
しかし几帳面さが足りない人間にとっては、PCだろうが、紙のファイルだろうが、苦手なのは同じなんですけどね。

『シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声』監督:ピーター・カッタネオ

cinema
06 /02 2022
いきなり長い前置きになります。
昨日、千葉の僻地に『マイスモールランド』(川和田恵真 監督)という映画を見に出かけました。
この映画をやっている場所は千葉でたった1ヶ所。東京の方が便利かと思いましたが東京でも西の方でしかやっていない。で、千葉市の埋立地にあるうらぶれ感満載のシネコン(最寄駅から1時間数本しかないバスに乗る)に向かって余裕をもって家を出ました。しかし電車が15分ほど遅延。とはいえ電車自体は次々来るので大丈夫だろうと乗りましたが、予定では快速に乗り換えて現地駅まで直通便に乗る予定でしたが、遅延で直通に乗れなかったので千葉駅で外房線に乗り換えようと思いました。しかし千葉から先はあとたった2駅なのに、1時間に2〜3本しか電車がない。いそいでスマホで調べると千葉駅からバスが出ている。こちらも1時間2本で降りた停留所から徒歩13分。でもこちらの方が時間の都合がいい。そこで駅を出てナビにあるバス停を探すが分からない。ちょうど案内事務所があったのでスマホを見せてこのバスに乗りたいのですがと聞くと、案内の人も首を傾げて分からない様子。多分あのバスですと指差す先にちょうど停まっているバスがあり、急いで乗り込むも、案内図見ると方向が違う?運転手さんに聞くと反対方向に行くと言う。で、運転手さんにもスマホを見せるが、やはり分からない。どうなってるの?これは幻のバスなのか!?
ジタバタしているうちに、これはもう間に合わない。タクシーを飛ばすことも考えたけれど、いくらかかるのか不安でやめました。
しかし千葉まではるばる行ってこのまま帰るのも癪で、カンカン照りの中とぼとぼ20分ほど歩き、『シング・ア・ソング』を見たというわけです。
これがしょうもない映画だったらガックリくる所でしたが、普通に面白かったです。
でもやっぱり、『マイスモールランド』が見たかった〜!!!
中島京子の小説「やさしい猫」の中でクルド人難民の話も出てくるのです。
最近ちょうどウクライナ難民の人を受け入れているニュースをさかんに報道していますが(あれは多分短期滞在許可)日本の難民認定は他の国と比べてもダントツ低いそうです。私は個人的に難民の受け入れには慎重でいいと思っています。ただそのやり方が無駄に審査が長かったり、ブラック校則みたいなルールがたくさんあったり、ダメならダメで次の受け入れ国を探してあげるとかできないんだろうか。無駄に長く閉じ込め、その間具合が悪くてもなかなか医者に見せなかったり、どうもやり方が解せません。
そんなこともありこの映画には興味があり、さらにいつも拝見する映画ブログの方の記事を読んで、これはやはり見なくては〜!と出かけたものの、僻地すぎるシネコンに辿り着けなかった次第です(涙)
それにしてもこの僻地シネコン、なかなか映画のチョイスはいいのです。ここでしかやってない映画がよくあって、もう少し便利だったら利用したいのですが、車を捨てた今、ちょっと地方に行くと車がないと身動きとれないことを痛感しました。(僻地僻地って、ご近所の方、すみません(;^_^)


と、なが〜い前置きののち、ようやく『シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声』の感想です(笑)
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戦況が激化するアフガニスタンへ赴いたパートナーの無事を祈り、その帰還を待つイギリス軍人の妻たち。不安に耐える日々の中、彼女たちは互いに支え合って前向きに生きるべく合唱団を結成する。熱意が空回りしがちな大佐の妻ケイト(クリスティン・スコット・トーマス)と、思春期の娘にてこずるリサが中心となり、メンバーたちは次第に団結していく。そんな合唱団のもとに戦没者追悼イベントへの招待が届き、思わぬ朗報に喜ぶ彼女たちだったが、そこに恐れていた知らせが舞い込む。
パートナーが戦地から無事に戻ることを願う軍人の妻たちが結成した、イギリスの合唱団の実話から生まれた人間ドラマ。不安な日々を過ごす女性たちが、仲間たちと共に歌うことで苦難を乗り越えようと合唱団を結成する。メガホンを取ったのは『フル・モンティ』などのピーター・カッタネオ。

原題は『Military Wives』そのものずばり「軍人の妻たち」
主人公ケイトは大佐の妻。仕切りたがり屋で仲間から閉口されている。ウマの合わないリサとコンビを組んで合唱団を率いる。年に一度の戦没者追悼記念式典への出場依頼があり、これはロンドンの大ホールで世界中にTV中継もされる大イベントらしいです。そんな中、新婚サラの夫が亡くなり合唱団の気持ちもバラバラに。しかし夫と自分のために歌ってとサラが言い、この後の葬儀でのソロがとても美しく胸打たれました。
さらに追悼式典で歌う曲を夫との手紙から歌詞を組み立て作曲もしてオリジナル曲を歌うのも実話だそうです。
いよいよ本番直前ケイトとリサが大喧嘩。
ケイトは息子を戦争で亡くしており、その喪失感からTV通販でムダなものをいっぱい買い込んで納戸は物でいっぱい。
この合唱を通じて、ケイトは喪失感からようやく立ち直り、リサも思春期の娘と向き合う。

ストーリーは予定調和な展開でハッピーエンド。
それでも基地に住む軍人の妻たちの暮らしぶりや苦悩が伝わり、最後にはやはり感動で胸が熱くなりました。
日本でも自衛隊や警察の方々など、命を張る仕事の家族はこういう気持ちで暮らしているのかな〜と思いました。
ただ日本映画だと、だいたい軍人の妻とかって、真面目で芯が強くて控えめ。
その辺がイギリス映画らしく、みんなやたら呑兵衛でそれなりにお下品なところに親しみを感じました。

tonton

映画と本の備忘録。…のつもりがブログを始めて1年目、偶然の事故から「肺がん」発覚。
カテゴリに「闘病記」も加わりました。